1970〜80年代に活躍したチャ・ボムグン氏 [写真]=picture alliance via Getty Images
MF鎌田大地、MF長谷部誠と2人の日本人選手を擁してヨーロッパリーグ(EL)ファイナリストとなったフランクフルト。決勝進出は前身のUEFAカップを制した1979-80シーズン以来のことだが、42年前にもアジア人選手がフランクフルトの主力を張っていたことをご存じだろうか。
1970~80年代に活躍した韓国代表ストライカーであり、フランクフルト以外ではダルムシュタットやレヴァークーゼンにも在籍したチャ・ボムグン氏がその人だ。
1953年生まれで現在68歳のチャ・ボムグン氏は現役時代、フランクフルトでUEFAカップ以外に1980-81シーズンのDFBポカール優勝を経験し、レヴァークーゼンでも1987-88シーズンのUEFAカップを制覇。2020年6月に長谷部に抜かれるまでは、ブンデスリーガにおけるアジア人最多出場記録(308試合)を31年間保有したレジェンドである。
クラブだけでなく代表での活躍も華々しく、国際Aマッチ通算58ゴールの記録は30年以上たった今も破られていない。なお、韓国代表の現役最多はFWソン・フンミン(トッテナム)の31ゴールだ。
そんな自国の英雄が在籍した以来の快挙には韓国メディアも注目。「チャ・ボムグン時代以降42年ぶりの決勝進出」(スポーツ&芸能メディア『OSEN』)、「チャ・ボムグン以降初めての優勝への挑戦」(サッカーメディア『InterFootball』)など、大半のメディアが記事の見出しにチャ・ボムグン氏の名前を含め、フランクフルトの決勝進出を伝えた。
なかでも、スポーツ紙『スポーツソウル』は「(UEFAカップ)優勝に決定的な貢献を果たした選手がチャ・ボムグンだ。フランクフルトの攻撃の中核を担ったチャ・ボムグンは、ゴールこそなかったものの決勝で先発出場し、チームを優勝に導いた」とチャ・ボムグン氏の活躍を振り返るとともに、「以降、欧州のクラブ対抗戦で一度も決勝に進出できずにいたが、42年ぶりにELで欧州征服に挑むことになった」と、フランクフルトのEL制覇に期待を寄せていた。
今回のELを制覇すれば、クラブ史上2度目の国際タイトル獲得となるフランクフルト。チャ・ボムグン氏に次ぐアジア人選手として鎌田と長谷部がクラブを優勝に導くことができるのか、レンジャーズと激突する18日のEL決勝を楽しみに待ちたい。
文=姜 亨起(ピッチコミュニケーションズ)
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