アルグアシル監督と抱き合う久保建英 [写真]=ムツ カワモリ
ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第5節が28日に行われ、レアル・ソシエダ(スペイン)はアヤックス(オランダ)を2-0で下した。同試合で1ゴール1アシストを記録し、レアル・ソシエダを勝利へ導く活躍を見せた日本代表MF久保建英が、UEFA(欧州サッカー連盟)の公式HPを通してコメントを発した。
ここまで行われたELでは1勝1分2敗となかなか調子が上がってこないレアル・ソシエダが、3勝1分無敗と好成績を残すアヤックスをホームに迎えた一戦は、前半こそアヤックスのペースで進んだものの、レアル・ソシエダはなんとか無失点で凌ぎ切る。後半に入ると67分、ベネズエラ代表DFホン・アランブルとのパス交換から右サイド深い位置に侵入した久保が、左アウトサイドで鋭いボールを折り返し、最後はスペイン人FWアンデル・バレネチェアが押し込む。レアル・ソシエダが幸先良く先手を取ると、85分には敵陣右サイドでセカンドボールを拾った久保が、4人に囲まれながらも、見事なドリブルから左足で狙い澄ましたシュートを流し込む。久保の活躍もあって、レアル・ソシエダが2-0と勝利し、今季ELで2勝目を掴んだ。
久保個人としては今季公式戦4点目を挙げただけでなく、ビジャレアル時代以来となるELでのゴールを記録。久保はUEFAを通してコメントを発表しており、「(リーグフェーズで)トップを走るチームを追いかけるためには、このような勝利が必要でした。僕らは相応しいパフォーマンスを見せられたのではないでしょうか」と試合を総括。「公式戦18試合負けなし(※正しくは16試合)という難しい相手でした。正直に言って、僕らは少し損をしたと思っています。彼らは非常にシンプルなプレーを徹底し、僕らは苦しめられました」と、ピッチに立っていた選手としての感覚を明かした。
この試合の前まで、レアル・ソシエダは決勝トーナメント・プレーオフ出場圏外に沈んでいたものの、勝ち点3を積み上げたことにより、順位はシード権を得てのプレーオフ行きとなる16位まで浮上した。だが、久保は8位以内でリーグフェーズを終え、ラウンド16にストレートインすることだけを見据えているという。
「今、トップチームと戦うための扉が開かれました。残りは3試合ですが、アウェイよりもホームでの試合が多いので、そのアドバンテージを最大限活用しなければなりません。ホームで強さを見せ、ストレートで勝ち進まなければならないと思っています」
この後、レアル・ソシエダは12月12日に控えた第6節でディナモ・キーウ(ウクライナ)をホームに迎えた後、来年1月23日には現在リーグフェーズ首位に立つラツィオ(イタリア)との第7節が敵地で待っており、同30日の最終節ではPAOK(ギリシャ)を本拠地で迎え撃つ。久保には宣言通り、残り3試合でレアル・ソシエダを8位以内へ導くパフォーマンスが期待される。
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By サッカーキング編集部
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