ソシエダ、ディナモ・キーウを下し公式戦5連勝！　先発の久保建英はベッカーのゴールを演出

　ヨーロッパリーグ（EL）・リーグフェーズ第6節が12日に行われ、レアル・ソシエダ（スペイン）とディナモ・キーウ（ウクライナ）が対戦した。

　今季、レアル・ソシエダはラ・リーガでやや低調なスタートを切ったが、それはELの戦いでも同様だった。第1節でニース（フランス）とのアウェイゲームを1－1で終えると、第2節ではホームでアンデルレヒト（ベルギー）に1－2と敗北。第3節のアウェイで行われたマッカビ・テル・アビブ（イスラエル）戦を2－1で制し、大会初勝利を飾ったが、第5節ではヴィクトリア・プルゼニに敵地で1－2で敗れた。それでも、前節は久保建英の大会初ゴールもあり、ホームでアヤックス（オランダ）に2－0と完勝。ここまで2勝1分2敗の成績で、ラウンド16にストレートインできる8位以内に入るには、残る3戦は全勝が欲しいところだ。

　ラ・リーガやコパ・デル・レイ（スペイン国王杯）も含めた公式戦では現在4連勝中で、ラ・リーガでも順位を6位に上げるなど徐々に復調の気配を見せるなか、今節はここまで5戦全敗と苦しい戦いを強いられているディナモ・キーウをホームに迎える。久保は8日に行われたラ・リーガ第16節レガネス戦に続いて、スターティングメンバーに入った。

　試合は序盤からホームチームがボールを握り、良い形で攻撃へ移るシーンを作り出す。17分には左サイドを縦に仕掛けたシェラルド・ベッカーがグラウンダーのクロスボールを送ると、相手に当たってこぼれたルーズボールをオヤルサバルが回収。キープしたところで相手に倒され、レアル・ソシエダにPKが与えられた。キッカーを務めたオヤルサバルのゴール右下を狙ったキックはGKヘオリー・ブスチャンに阻まれたものの、こぼれ球をオヤルサバルが押し込み、リードを広げた。

　続く24分には敵陣中央のスペースで斜めのパスを引き出した久保が、前を向いて中央へ預けるも、オヤルサバルには収まらない。だが、セカンドボールを拾った久保が相手を引きつけて左へ渡すと、待っていたベッカーが右足でゴールネットを揺らす。久保のアシストから、レアル・ソシエダに追加点が生まれた。

　攻撃の手を緩めないレアル・ソシエダは33分、ペナルティエリア手前右寄りの位置で前を向いたジョン・アンデル・オラサガスティがボックス内へパスを通すと、足下で受けたオヤルサバルは縦へ突破し、右足でニアサイド上を撃ち抜く。レアル・ソシエダが3点をリードすると、34分、41分には右サイドから仕掛けた久保にもシュートチャンスが到来。だが、どちらも仕留めることはできず、3点リードで後半へ折り返した。

　大きなリードを持って後半をスタートさせたレアル・ソシエダは、ハーフタイムでブライス・メンデスを下げただけでなく、57分にはホン・アランブル、オヤルサバル、そして久保を交代させる。メンバーを入れ替えたなかで、前半のように完全に試合を支配するまでには至らずとも、65分にはジョン・マグナセライアがポスト直撃のシュートを放つなど、追加点の気配を漂わせる。

　それでも、これ以上スコアが動くことはなく、試合はこのままタイムアップ。この結果、レアル・ソシエダは公式戦5連勝を飾っただけでなく、ELでも今季初の連勝を達成。順位も暫定12位に浮上した。一方、ディナモ・キーウは6連敗となってしまった。

　次節、レアル・ソシエダは2025年1月23日にラツィオと、ディナモ・キーウは21日にガラタサライ（トルコ）と、ともに敵地で対戦する。

【スコア】
レアル・ソシエダ　3－0　ディナモ・キーウ

【得点者】
1－0　19分　ミケル・オヤルサバル（レアル・ソシエダ）
2－0　24分　シェラルド・ベッカー（レアル・ソシエダ）
3－0　33分　ミケル・オヤルサバル（レアル・ソシエダ）