移籍から2年が経った今も、依然としてドルトムントのファンから根強い人気を誇る日本代表MF香川真司。今までも、移籍市場が開かれるたびに同選手の復帰の噂は浮上し、そして消えていった。しかし今夏、マンチェスター・Uの新指揮官となったルイス・ファン・ハール監督が「香川は私の哲学を満たしていない」と発言したことで、同選手の古巣カムバックに関する報道は、過去最大級のものとなっている。
ドイツ紙『ビルト』は28日、マンチェスター・Uがアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアを獲得したことに言及し、香川の出場機会がさらに減少すると予想。「だからこそ香川は、別れを告げることが望ましい。この窮状に陥った“放蕩息子(※新約聖書ルカ福音書15章から引用)”を必要とするのはドルトムントだ」と、している。
かつての恩師であるユルゲン・クロップ監督は同紙に対し、「この時点で扉を閉じようとは考えていない。(香川の復帰について)可能性は低いと思うがね」と、前置きをしながらも、「まもなく大事な時期がやってくる。ブンデスリーガ、チャンピオンズリーグ、DFBポカールと大会は続いていくんだ。負傷離脱している選手全員が戻ってくるには、あと8~9週間かかる。だが、そんなには待てない。もう一度(補強について)熟考する必要があるだろう」とも話している。
また、ドルトムントでスポーツ・ディレクターを務めるミヒャエル・ツォルク氏をドイツ誌『キッカー』が直撃したところ、「移籍市場は来週の月曜日まで開かれている。香川はマンチェスター・Uの選手だ」と簡潔に返答したという。
クロップ監督、そしてツォルクSDの言葉が意味するものとは。香川の古巣復帰は実現するのだろうか。