ボアテング劇的決勝弾…バイエルン、マンC撃破でCL白星発進

　チャンピオンズリーグ・グループステージ第1節が17日に行われ、グループEではバイエルンとマンチェスター・Cが対戦した。

　ブンデスリーガ2連覇中のホームのバイエルンは、GKにマヌエル・ノイアーが入り、最終ラインにはメディ・ベナティア、ジェローム・ボアテング、ダヴィド・アラバが並んだ。中盤にはシャビ・アロンソとフィリップ・ラームが入り、両サイドにラフィーニャとフアン・ベルナト。前線はロベルト・レヴァンドフスキとマリオ・ゲッツェ、トーマス・ミュラーが務めた。アリエン・ロッベンはベンチに入った。

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　一方、昨シーズンのプレミアリーグ覇者マンチェスター・Cは、GKジョー・ハート、最終ラインにバカリ・サニャ、ヴァンサン・コンパニ、マルティン・デミチェリス、ガエル・クリシーが並んだ。中盤ではヤヤ・トゥーレとフェルナンジーニョがコンビを組み、2列目にヘスス・ナバスとサミル・ナスリ、ダビド・シルバ。1トップはエディン・ジェコが務めた。セルヒオ・アグエロやフランク・ランパードはベンチスタートだった。

　開始直後、いきなりチャンスを作ったのはバイエルンだった。ゲッツェからのパスをレヴァンドフスキが背後へ流す。ミュラーがペナルティーエリア内でサニャと競り合いながら左前方へ切り返してGKハートもかわし、シュートを放ったが、腰を回しきれずに枠の左へ外れた。13分にはマンチェスター・Cもチャンスを迎える。ペナルティーエリア左手前でボールを持ったダビド・シルバが前方へスルーパス。ゴールエリア左で追いついたジェコが左足シュートを放つと、ニアサイドへ飛んだボールはGKノイアーがなんとか弾き出した。

　以降は、バイエルンが徐々に攻勢をかけていく。19分には、左サイドのベルナトが蹴り込んだクロスに、中央のミュラーが反応。頭で合わせたが、GKハートが左手1本で弾き出した。さらに21分にも、流れるようなパス交換から右サイドへ展開し、ラフィーニャが大外のミュラーへ。ミュラーがグラウンダーで折り返すと最後はゲッツェが合わせたが、またもGKハートが好守を見せ、間一髪でセーブした。

　32分には、ペナルティーエリア手前でアラバがボールを持ち、スルーパスにレヴァンドフスキが反応。左前方へのトラップからシュートを放ったが、GKハートにコースを消され、枠の左へ外れた。前半は両チームにチャンスがあったが、両GKの好守もあってスコアレスで終了した。

　後半も互いにチャンスを作るが、決定機には至らない。50分にはペナルティーエリア右手前からラームがミドルシュートを放ったが、枠の左へ外れた。55分には、右サイドからのクロスのこぼれ球をミュラーが拾い、最後はゲッツェがシュートを放ったが、GKハートがセーブした。

　マンチェスター・Cは58分、ナスリに代えてジェームズ・ミルナーを投入。ヤヤ・トゥーレを2列目に上げて打開を図る。しかし、バイエルンが主導権を握る展開は変わらず、70分には左サイドの背後を取ったベルナトが中央へ折り返すと、カバーに戻ったデミチェリスが何とかインターセプトし、クリアした。

　反撃に転じたいマンチェスター・Cは、74分に2人目の選手交代。ジェコに代えてアグエロを投入した。対するバイエルンも75分、ミュラーを下げてロッベンをピッチに送り出す。バイエルンは83分にもラフィーニャに代えてクラウディオ・ピサーロを投入。両チームが攻撃のジョーカーを起用し、試合は終盤に突入した。

　バイエルンは88分、ボアテングが強烈な右足ミドルシュート。枠を捉えたが、GKハートがまたも横っ飛びで弾き出した。そして直後の右CKから、ついに均衡が破られた。相手のクリアを拾い、右サイドのロッベンがラームに展開する。ラームのクロスがファーサイドへ飛び、ピサーロが競り合った後のルーズボールがペナルティーエリア左角付近に流れると、最後はボアテングが右足を一閃。アウトサイドにかかった強烈なシュートが、ゴール右隅に突き刺さった。

　試合は1－0で終了。ボアテングの劇的な決勝弾で、バイエルンがマンチェスター・Cを破った。バイエルンは30日の第2節で、CSKAモスクワと敵地で対戦。マンチェスター・Cは、ローマとホームで対戦する。

【スコア】
バイエルン　1－0　マンチェスター・C

【得点者】
1－0　90分　ジェローム・ボアテング（バイエルン）