チームが軌道に乗るには時間が必要だと語るロジャーズ監督 [写真]=Liverpool FC via Getty Images
リヴァプールを率いるブレンダン・ロジャーズ監督が、開幕から調子の上がらないチーム状況について語った。20日付の大手メディア『スカイスポーツ』が報じている。
リヴァプールは、リーグ戦4試合を終えて2勝2敗の勝ち点6で、現在8位につけている。昨年の躍進もあって期待値は高いが、それに対しロジャーズ監督は「世の中に魔法の勝ち方など存在しない。トレーニングを積み重ねていくしか方法がないんだ」とチームが軌道に乗るまでには地道な努力が必要であることを訴えた。
実際に昨シーズンにもあった出来事を振り返り「昨年のこの時期を覚えている。我々は会見場に座り、どのようにすれば得点を決められるかという質問を受けていた(昨シーズンの同クラブは開幕3連勝ながらすべて1-0での勝利だった)。しかしリーグ戦が終わってみれば101ゴールを決めていた。必要なのは時間と忍耐だ。昨シーズンの2、3、4月にプレーしていた方法は、昨年の9月には出来ていなかった。今年も同じことが起きる。私は、いつも好機はシーズンの後半に来ると言っていた。いつも段々強くなり、よくなっていくんだ」と今シーズンもチームが成長し優勝争いに絡むことに自信を覗かせている。
第3節のトッテナム戦では3-0で勝利したものの、前節のアストン・ヴィラ戦で0-1の敗戦を喫したことについてロジャーズ監督は「トッテナム戦は傑出していたが、その後国際親善試合により複数の代表選手たちを失い、リズムが崩れた結果がアストン・ヴィラ戦に出てしまった。組み立て方を変えなくてはならない。アストン・ヴィラ戦ではゴール前でのプレーの質が十分でなかった。彼らは上手く守り、結果をつかんだ。我々はそこから動き出さなくてはならない」と、代表選手を多く抱えるビッグクラブならではの苦悩を語った。
また、今夏はウルグアイ代表FWルイス・スアレスをバルセロナに放出した代わりに、FWマリオ・バロテッリなど、多くの選手がチームに加わった。新戦力について同監督は「我々には海外に適応しなくてはならない選手がいる。(監督が変わった)新しいチームではなくても、多少の時間が必要なのは自然なことだ。彼らが落ち着いて対処していて満足している。そして経験が彼らをもっと良くしてくれるだろう」と上手く適応していることを評価しつつ、更なる連携の向上を願っている。