過去に人工芝が使用されていた、プレストン・ノースエンドのディープデイル・スタジアム [写真]=Getty Images
イングランド・フットボールリーグ1(3部相当)、2(4部相当)の合同会議が行われ、人工芝の再導入についての仮投票が行われた。投票の結果、賛成派が多数を占め、11月の正式投票で可決される見込みで、早ければ2014-15シーズン途中から使用が許可される。26日付のイギリスメディア『BBC』が報じている。
1980年代において人工芝のピッチは珍しくは無かった。1981年には、現在プレミアリーグに所属するQPR(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)の本拠地ロフタス・ロードで、プロクラブのスタジアムとして初めて人工芝が採用された。しかし、当時の技術では天然芝との差は明らかで、ボールの転がりやバウンド、そして選手の度重なるけがなど問題が多発していた。FA(イングランドサッカー協会)は、1995年までにあらゆるカテゴリーのプロリーグに対し、人工芝のピッチを禁止し、それ以降イングランドのプロリーグでは人工芝のピッチを目にすることは無かった。
現在再導入が進められている人工芝『3G』はFIFAの2つ星というお墨付きもある。プレゼンテーションでは負傷率などの具体的な数字を示し、検査が行われた。3Gの初期費用は約50万ポンド(約8700万円)だが、天然芝の場合は初期費用だけでなく、管理維持費として最低約2000万円から約1億円がかかるとも言われている。また全天候型で、多目的な使用でも痛まないことから、資金難に苦しむ下位リーグのクラブにとっては好都合であり、会議に参加した46クラブのうち29クラブが賛成に回っている。
AFCウィンブルドンのエリック・サミュエルソン氏は「地域貢献をするクラブにとっては大きなことだ。私はアリアンツ・アレーナ(バイエルンのホームスタジアム)へ行ったときに、ピッチの上でお父さんたちとその子供たちがラグビーボールで遊んでいるのを見たんだ。それが地域貢献というものだ。そういった観点から、私は賛成だ。決断する前に、そういった側面も考えたい」と地域との交流の機会を増やせることも、導入に賛成する1つの要因であることを語った。
一方で実際にプレーをする選手たちはあまり好意的ではないようだ。ユーロ2016予選で、『3G』を導入しているアンドラのエスタディオ・ナシオナルで戦った、ウェールズ代表のクリス・コールマン監督は「ここはプレー出来るレベルに無い」と語り、レアル・マドリード所属の同代表MFガレス・ベイルは「今までプレーした中で最低のピッチだ」と厳しい評価を下している。
FAは、3月の時点で既にFAカップでの使用を認めており、投票の結果次第ではキャピタル・ワン・カップやフットボール・リーグのリーグ戦でも使用されることになる。
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