バルセロナ所属のDFジェラール・ピケが、かつての同僚である元アイルランド代表MFのロイ・キーン氏に対して、今でも恐怖を抱いていることを明かした。1日付のイギリスメディア『フォー・フォー・トゥー』が伝えている。
バルセロナの下部組織出身のピケは、2004年から4年間マンチェスター・Uの一員としてプレーし、2008年にバルセロナへ復帰している。一方のキーン氏は、2005年に退団するまで約12年間マンチェスター・Uでプレーし、1997年からはキャプテンも務めていた。両者がともにプレーしたのは2004-05シーズンと2005-06シーズンの途中までの約1年半だが、ピケにとってキーン氏の印象は強烈だったようだ。
元マンチェスター・U監督のアレックス・ファーガソン氏について尋ねられたピケは、「ファーガソンを恐いと言ったことはないよ。ロイ・キーン? それは、多分違う話だね」とコメント。ファーガソン氏への恐怖心は否定したが、キーン氏について問われると自身の恐怖体験を語った。
「オールド・トラッフォード(マンチェスター・Uの本拠地)のロッカールームでの出来事を覚えているよ。僕の携帯のバイブレーションが鳴ったんだ。キーノ(ロイ・キーンの愛称)はその音を聞きつけると、狂ったようにそれが誰の物かを探そうとしたんだ。彼はそういう人なんだよ」
また、昨シーズンのチャンピオンズリーグにおけるセルティック戦についても言及。試合で、セルティックOBでもあるキーン氏に遭遇した当時を振り返り、「試合前にウォーミングアップに行こうと思ったら、ピッチサイドで威厳を放つ彼の存在に気づいたんだ。彼のことはまだ恐ろしくて、思わず手で顔を隠してしまった。当時僕は26歳だったけど、もう少しで漏らすところだったよ!」と告白。別々の道を歩んでから約9年が経過しているにもかかわらず、いまだに失禁寸前になるほど同氏を恐れていることを明かした。
キーン氏は現在、アイルランド代表とアストン・ヴィラのアシスタントコーチを兼任している。果たして、両者が再び顔を合わす機会はあるのだろうか。