かつてマンチェスター・Uなどで活躍した元アイルランド代表MFロイ・キーン氏が、今週に発表された自身の自叙伝『Second Half』の中で、マンチェスター・Uの元同僚である元デンマーク代表GKピーター・シュマイケル氏との間で起きた乱闘劇を振り返っている。イギリス紙『デイリー・ミラー』などが報じた。
1993年から1999年まで、アレックス・ファーガソン監督率いるマンチェスター・Uのチームメートとしてプレーしたキーン氏とシュマイケル氏。両氏は1998-1999シーズンのトレブル(シーズン3冠)に貢献するなど、多くのタイトルを分かち合ってきた。だが、キーン氏は自叙伝の中でシュマイケル氏との間に確執があったこと、1998年夏に行われたアジアツアーで殴り合いのケンカをしたことを明かしている。
「私が長期の負傷離脱から戻って来た直後のアジアツアーで、私とシュマイケルはケンカをした。あれは1998年のことで、我々は香港にいたと思う。ケンカの発端は酒を飲んでいたことにあった」
「我々は数年の間、フットボールに関して若干の緊張関係にあった。ピーター(シュマイケル)は当時、チームメートに対してやたらと怒鳴っていた。そして、私はピーターがまるで『俺を見てくれ』とばかりに観衆の気を誘っているように感じていたんだ。おそらく、彼は集中するためにそれをしていたと思うが、私には観客へのアピールのように思えて仕方がなかった」
「そういったお互いへの不満もあって、我々は白黒付けるためにケンカを始めた。ピーターは身体が大きく、私は彼に掴まれた。だから、私は頭突きをかましてやった。その後も我々は長い間、戦い続けた」
「だが、その騒ぎを聞きつけたファーガソンに私とピーターは呼び出されて、『お前たちはクラブの恥』だと糾弾された。そのときにピーターはケンカの責任を取った。それは素晴らしいことだった。だから、あの件に関しては、彼に敬意を抱いているよ」
(記事/超ワールドサッカー)