引退したギャラス(左)を称賛するモウリーニョ監督(右) [写真]=Manchester United via Getty Images
チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は17日、プレミアリーグ第8節のクリスタル・パレス戦に向けた前日会見を行い、その中で16日に現役引退を表明した元フランス代表DFウィリアム・ギャラスについて語った。同日クラブ公式HPがコメントを伝えている。
2001年にマルセイユからチェルシーに加入したギャラスは、2004年から同クラブの監督に就任したモウリーニョ監督と2シーズンをともにし、リーグ2連覇に大きく貢献した。しかし、同監督はギャラスの望むセンターバックでのポジションではなく、左サイドバックでの起用が多かったため、ギャラスは不満を抱えていた。結局、DFアシュリー・コールを獲得する取引の一環でトレードに出され、アーセナルへ移籍した。
ギャラスとの2年間について「彼がもしチームにいたら、22人編成のチームが、24人か25人にかわる。彼はセンターバックと、左右のサイドバックをこなせる、そんなユーティリティプレーヤーだった」と語り、同選手が複数のポジションでプレー出来たため、助けられたことを明かしている。
また、同選手のプレーについてモウリーニョ監督は「彼がミスを犯したことを覚えていない。私が覚えているのは、彼のスーパープレーの数々だけだ」とミスを犯さない安定した仕事ぶりだったと振り返った。
ギャラスはチェルシーでの5年間で公式戦224試合に出場し、その後も素晴らしいキャリアを送ってきた。同選手に対し「彼の様な素晴らしい選手を失うことを残念に思う。彼は自身のキャリアを誇るべきだし、彼の今後の人生の成功を願うよ」と称賛の言葉を贈っている。