元オランダ代表FWのヨハン・クライフ氏が、悪童として知られるリヴァプールに所属するイタリア代表FWマリオ・バロテッリについて、過去の所属クラブが教育を成し得なかったことが問題行動の原因であると主張し、同選手を擁護している。イギリス紙『ガーディアン』が11日に伝えた。
バロテッリにとって、現在所属するリヴァプールはキャリア通算4クラブ目。これまでに、インテル、マンチェスター・Cとミランに籍を置いてきた。また、バロテッリはピッチ外の行動で常に注目を浴びる中、以前所属したクラブでロベルト・マンチーニ監督やジョゼ・モウリーニョ監督ら、当時の指揮官たちと不仲を引き起こしている。
リヴァプール移籍後、プレミアリーグで無得点が続くバロテッリは、ナイトクラブでの日常的な朝までのパーティがつい先日も各紙一面を飾ったばかり。だが、クライフ氏はバロテッリの素行について、その責任は所属クラブが正しい教育を行わなかったことにあると述べている。
「我々は常に人について論じるが、私は人の教育について論じたい。バロテッリが所属してきたクラブの人間は、どのように彼を教育したのだろう?」
「『彼は素行が良くない』と言うのは、あまりにも短絡的だね。『それはなぜか?』と考え、誰かがそのことを追求すべきなんだ」
「教育と言う点を考えるなら、行儀が良くないバロテッリがイタリアのクラブで過去に5、6シーズンにわたってプレーできたのはどうしてだろう?」
「自分の意見だが、それは個人ではなくチームの責任だ。誤りは後になって発生するものではなく、基礎に原因がある」
バロテッリは、アントニオ・コンテ監督のサプライズ召集によりイタリア代表に復帰。同代表は16日行われるユーロ2016予選の第4節で、クロアチア代表と対戦する。