アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督 [写真]=Getty Images
アーセナルの第2主要株主、ウクライナ人投資家のアリシェル・ウスマノフ氏が、今季不振のチームについて言及し、アーセン・ヴェンゲル監督に対して厳しい言葉を投げかけた。24日のイギリス紙『デイリー・ミラー』などが報じた。
今季アーセナルは、ヴェンゲル体制下で史上最低成績を記録しており、ファンや批評家による解任論も巻き起こっている中、ウスマノフ氏はアメリカのビジネスニュース番組「CNBC」に対し次のように述べた。
「チームに潜在能力はあるが、自分たちのミスにに関しての反省や批評が全くない。自分のミスを認めない時は、どんな天才も高いレベルは維持できない。ミスを認めれば、改善を図れる。アーセン・ヴェンゲルは欧州だけでなく世界最高峰の監督の一人だが、ロシアの格言にもあるように、『老女にも天井は落ちてくる』。人間は誰しもミスを犯すし、ヴェンゲルもミスは許されるが、歳を重ねるほどミスを認めるのが困難になるものだ。それが今の問題かもしれない」
「彼の信条は好きだが、信条というものは制約になりうるし、制約は常に可能性を失わせる。だから、時に信条を持たない監督が偉大なチームの指揮官になる。信条を持つ監督は個人的、道徳的理由でチームの一部に穴をあけてしまうため、負けてしまう。私の意見としては、国内でチェルシーやマンチェスター・シティと争うため、欧州でレアル(マドリード)、バルセロナ、パリ・サンジェルマン、バイエルンなどと争うために、各ポジションを強化する必要がある。我々は毎年、同じ結果に終わっている。チャンピオンズリーグ出場権は獲得するが、決勝トーナメントで負けてしまう。投資家として、私はそれに不満だ」
アーセナルは22日にホームで行われた第12節のマンチェスター・ユナイテッド戦で、61%のボール支配率と相手の2倍のシュート数を記録するも、相手の堅い守りを崩すことができず、速攻などから脆い守備を突かれて失点した。
現在、アーセナルは8位に低迷しており、首位チェルシーとの勝ち点差は15に開いている。