2ゴールをマークしたトッテナムのケイン [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第20節が1日に行われ、トッテナムとチェルシーが対戦した。
首位で2015年を迎えたチェルシーは、トッテナムとのロンドン・ダービーで新年の初戦を迎えた。約1カ月前の2014年12月に行われた第14節の同カードでは、ホームでチェルシーが3-0と快勝を収めていたが、この日は誰もが予想だにしない乱打戦となった。
試合は18分、チェルシーのエデン・アザールが右サイドを突破しペナルティエリア内に侵入して右足を振りぬく。シュートは左ポストに当たったが、こぼれ球をオスカルが中央に折り返し、ジエゴ・コスタが押し込んでチェルシーが先制点をあげる。
先制点を奪われたトッテナムだったが、ここから怒涛のゴールラッシュでホームの観客を魅了する。まず口火を切ったのは、ここ4試合で3ゴールをマークしているハリー・ケインだった。30分、左サイドから中央に切れ込みロングシュートを放つと、これがティボー・クルトワの守るゴール左を射抜き、トッテナムが同点に追いつく。さらに44分、クリスティアン・エリクセンが右サイドから中央へとドリブル突破を仕掛けラストパス。走りこんだナセル・シャドリのシュートはポストに嫌われるが、ダニー・ローズがこぼれ球を蹴りこみ逆転に成功する。直後の前半アディショナルタイム、ケインがガリー・ケーヒルに倒されてペナルティキックの判定となり、アンドロス・タウンゼントがゴール右下に蹴りこみリードを広げた。トッテナムが3-1とリードして前半を折り返す。
動揺を隠せないチェルシー守備陣は、後半もさらに崩壊の一途をたどる。52分、左サイドのシャドリがドリブルから中央へパスを送ると、ケインが華麗なターンを見せ左45度から狙いすましたシュート。クルトワの脇を抜けたボールがネットを揺らし、トッテナムが大量3点のリードを得る。
苦しい展開となったチェルシーだが、試合を諦めない。61分、アザールが中盤でボールを奪うと、セスク・ファブレガスとのワンツーから左足でシュート。これが決まりチェルシーが2点差に詰め寄る。
反撃の狼煙をあげたチェルシーだったが、またも自陣右サイドからチャンスを与えてしまう。78分、トッテナムは左サイドから攻め込み、ケインのパスを受けたシャドリが得点し、チェルシーを突き放す5点目を決める。
87分に、素早いリスタートから最後はジョン・テリーが3点目を決めたが、同点まで持ち込むことは出来ず、トッテナムが5-3で首位チェルシーを下した。
トッテナムは勝ち点を34に伸ばし、5位に浮上。首位のチェルシーは勝ち点、得失点差、総得点でもマンチェスター・Cに並ばれてしまった。
【得点者】
0-1 18分 ジエゴ・コスタ(チェルシー)
1-1 30分 ハリー・ケイン(トッテナム)
2-1 44分 ダニー・ローズ(トッテナム)
3-1 45+4分 アンドロス・タウンゼント(トッテナム)PK
4-1 52分 ハリー・ケイン(トッテナム)
4-2 61分 エデン・アザール(チェルシー)
5-2 78分 ナセル・シャドリ(トッテナム)
5-3 87分 ジョン・テリー(チェルシー)