今季初得点が決勝点となったバロテッリ(左から2番目) [写真]=Liverpool FC via Getty Images
プレミアリーグ第25節が10日に行われ、リヴァプールとトッテナムが対戦した。
ホームの7位リヴァプールは、前節エヴァートンとの“マージーサイド・ダービー”を引き分けた。一方6位のトッテナムは、FWハリー・ケインの活躍で、アーセナルとの“ノース・ロンドン・ダービー”を制し、上位陣との勝ち点差を縮めている。両チームともに欧州カップ戦出場権を獲得するためにも負けられない試合だ。
試合はホームのリヴァプールが先行する。15分、トッテナムのヤン・ヴェルトンゲンがラヒーム・スターリングの突破をブロック。しかしこぼれ球を拾ったラザル・マルコヴィッチがゴール前まで突破し、そのままシュート。ボールはウーゴ・ロリスの手をかすめるようにゴール右下に決まり、リヴァプールが先制点を奪う。
先制されたトッテナムだが、すぐさま反撃に出る。26分、クリスティアン・エリクセンとエリク・ラメラが中央からパスをつなぎ、最後はゴール手前のケインにラストパス。するとケインは巧なトラップで前を向き、冷静にシモン・ミニョレの股間を抜くシュートを放つ。これがゴールに吸い込まれ、トッテナムが同点に追いついた。その後も両者追加点を決めることはなく、1-1で前半を折り返す。
後半立ち上がりにチャンスを掴んだのは、またしてもホームのリヴァプール。53分、ペナルティエリア内でスターリングがダニー・ローズに倒されPKを獲得する。キッカーはもちろんキャプテンのスティーヴン・ジェラード。ゴール右上を狙ったシュートは、ロリスに方向を読まれたもののネットを揺らし、リヴァプールが勝ち越しに成功する。
しかし、ここでトッテナムが粘りを見せる。61分、ゴール前左側でフリーキックのチャンスを獲得する。エリクセンが直接狙ったシュートはミニョレのセーブにあったが、こぼれ球に反応したケインが中央に折り返すと、中でムサ・デンベレが胸で押し込み同点とする。ケインはオフサイドポジションにいたように思われ、リヴァプールの選手は猛抗議したものの、主審はトッテナムの得点を認めている。
ホームで再び同点とされてしまったリヴァプールは、勝ち越しを狙い74分にマリオ・バロテッリを投入。するとこの采配がピタリと的中する。83分、リヴァプールは右サイドから攻めこむと、アダム・ララーナがボールを受け中央にグラウンダーのクロス。中で待っていたバロテッリがこれを流し込み、三度勝ち越しに成功する。バロテッリにとっては、今シーズンのリーグ戦初ゴールとなった。
結局これが決勝点となり、リヴァプールが3-2でトッテナムを下し、勝ち点差1に迫っている。
【得点者】
1-0 15分 ラザル・マルコヴィッチ(リヴァプール)
1-1 26分 ハリー・ケイン(トッテナム)
2-1 53分 スティーヴン・ジェラード(PK)(リヴァプール)
2-2 61分 ムサ・デンベレ(トッテナム)
3-2 83分 マリオ・バロテッリ(リヴァプール)