11日のバーンリー戦に臨んだマンUのファン・ハール監督 [写真]=Man Utd via Getty Images
マンチェスター・Uを率いるルイ・ファン・ハール監督は、「放り込み戦術」を採用していると非難されることに憤っているが、統計的にもその非難は的を外している。イギリス紙『インデペンデント』が11日に報じた。
マンチェスター・Uが「放り込み戦術」に依存していることへの非難は、8日に行われたプレミアリーグ第24節ウェスト・ハム戦の試合終了間際に、身長194センチのベルギー代表MFマルアン・フェライニを前線に張り付かせてロングボールを放り込みつづけたことでさらに高まることになった。しかし、ファン・ハール監督はマンチェスター・Uが「放り込み戦術」に依存していないと反論している。
「大学時代の同僚(ウェスト・ハムのサム・アラダイス監督)が我々の戦術を非難するが、データは正しい文脈の下で解釈しなければならない」
たしかにマンチェスター・Uはプレミアリーグで2番目にロングボールを多用しており、それ以上にロングボールを多用するのはバーンリーのみである。しかし、この統計は全てを物語ってはいない。イギリスのデータサイト『Squawka.com』は以下の統計を示している。
「マンチェスター・Uはロングボールを使う一方で、他のほとんどのチームよりもボール所持率が高くパスの数も多い。今シーズンのプレミアリーグでマンチェスター・Uは1万2719本のパスを通しており、この数はマンチェスター・Cに次ぐリーグ2位でアーセナルやチェルシーよりも多い」
「マンチェスター・Uのパスの平均的な長さは19メートルで、チェルシーやリヴァプールと同じである。最もショートパスを多用するのはマンチェスター・Cとアーセナルでパスの平均的な長さは17メートル。スウォンジーとトッテナムがそれに続いてショートパスが多く、パスの平均的な長さは18メートルである」
「ボール所有率でいえば、マンチェスター・Uは今シーズンのトップで56パーセントを誇っており、これと並ぶのはマンチェスター・Cだけ。マンチェスター・Uのパス成功率は85パーセントと驚くほど高い精度であり、これを上回る成功率をたたき出しているのはマンチェスター・Cのみである」
マンチェスター・Uは11日に行われたプレミアリーグ第25節でバーンリーと対戦し3-1で勝利。次節は21日にアウェーでのスウォンジー戦に臨む。
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