1月にアーセナルへ加入したパウリスタ [写真]=Getty Images
アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督が、1月に新加入したブラジル人DFガブリエル・パウリスタの英語力について言及した。13日付のイギリスメディア『BBC』が報じている。
現在24歳のパウリスタは、1月にビジャレアルから完全移籍で加入。しかしヴェンゲル監督はこれまで、英語を話せないことを理由に、同選手の起用を見送っていた。
ヴェンゲル監督は、同選手について「右や左といった言葉がわからなければ、それはDFとして大きな問題だろう。オフサイド、レフェリー、ファウルといったキーワードも知っておく必要がある」と言及し、同選手の英語力に不安を抱いていることを明かしている。
現代のサッカー選手のメンタル面について、「選手というものはいつだって巨大なプレッシャーを受けているものだ。彼らのプレーは全て専門家や記者たちに分析される。現代の選手たちは10年前の選手たちと比べて、ストレスへの抵抗力をより強く持つことが必要とされる」と述べ、選手の置かれている状況が厳しくなっていると指摘した。
一方で、「パウリスタにはその心配がない。彼は記事を読むことがない。試合だけに集中することができる。これは彼の強みの1つだ。私が日本にいた頃、ファンは私に言いたいことを言っていたしね」と語り、自身の名古屋グランパス時代の経験を踏まえ、言葉を理解出来ないことが、逆にアドバンテージになる場合もあると主張している。
パウリスタは、15日に行われるFAカップ5回戦のミドルズブラ戦でアーセナルでのデビュー戦を迎えるとみられる。同監督は「パウリスタには強じんなフィジカルとモチベーションがある。今度はそれを示す時だ」と、同選手の活躍に期待を寄せた。