キャプテンマークを盗まれたデルフ [写真]=Aston Villa FC via Getty Images
FAカップ準々決勝が7日に行われ、アストン・ヴィラが2-0でウェスト・ブロムウィッチを下し、ベスト4進出を決めた。試合後、同クラブに所属するイングランド代表MFファビアン・デルフのキャプテンマークがファンに盗まれ、返却されていたことが明らかになった。8日付のイギリス紙『デイリー・メール』が報じている。
残留争いに巻き込まれているアストン・ヴィラにとって、同試合での勝利は重要な意味を持っていた。タイムアップのホイッスルが鳴ると、歓喜に沸くアストン・ヴィラのサポーターがピッチに乱入。逃げ遅れた選手に抱きつくなどスタジアムは大混乱となった。先制点を決めたキャプテンのデルフは、「キャプテンマークを盗られてしまったよ。キスをしようとする人もいたし、噛みついている人もいて怖かった」とコメントし、勝利をもたらした“幸運”のキャプテンマークが盗まれたことを明かしていた。
これについて同クラブのマッサージ師を務めるアレックス・バトラー氏が、自身のツイッターを通し「12時間前からキャプテンマークが無くなっている。みんなこのツイートをシェアして、それが返ってくることを願う」とつぶやき、キャプテンマークを返還するよう求めた。また添えられた画像には「返還してくれたら、代わりにMFスコット・シンクレアのユニフォームを差し上げます」とも記されていた。
するとこれが功を奏し、インスタグラムにキャプテンマークの写真をアップしている人物を発見。しかし、同氏は「みんなプレッシャーをかけないように」との一言を添えた。
無事交渉は成功したようで、バトラー氏は8日朝、「キャプテンマークは返ってきた。みんな今日一日を楽しく過ごそう。そして(キャプテンマークを返却した人物の)スポーツマンシップに感謝するよ」とファンに対して報告している。
記念すべき試合のキャプテンマークが返却されたことで、再びアストン・ヴィラに幸運が戻ってくるかもしれない。