ベジェリン(左から3人目)の先制ゴールに喜ぶアーセナルメンバー [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第31節が4日に行われ、アーセナルとリヴァプールが対戦した。
勝ち点60で3位のアーセナルが、勝ち点54で5位につけるリヴァプールをホームのエミレーツ・スタジアムに迎えての一戦。シーズンも終盤を迎え激しさを増すトップ4をかけた大事な試合となった。
開始5分、相手の最終ラインでボールを奪ったアーセナルは、アーロン・ラムジーがエリア内に侵入しシュートを放つも、GKシモン・ミニョレが左手一本でセーブ。そのこぼれ球にサンティ・カソルラが詰めるが、直前でコロ・トゥーレにクリアされた。
立ち上がりはアーセナルが高い位置から積極的にプレッシングをして主導権を握るが、徐々にリヴァプールも攻勢に出る。すると19分、ラザル・マルコヴィッチがエリア内右に抜け出し横パスを選択。そこにラヒーム・スターリングがフリーで走り上がっていたが、わずかに合わずシュートを放つことは出来なかった。
リヴァプールは25分、相手のパスミスをマルコヴィッチがダイレクトで前線に送る。それを受けたスターリングがワンタッチでDFをかわして、エリア手前から右足を振り抜くが、シュートは枠を外れた。その後、拮抗を見せたが、37分に試合が動く。ラムジーからのバックパスを受けたエクトル・ベジェリンがドリブルでエリア内を突破。中央で左足を振り抜くと、ファーサイドに突き刺ささり、アーセナルが先制に成功した。
40分、エリア手前の右で獲得したFKからメスト・エジルが直接狙うと、ゴール左隅に決まり、アーセナルが追加点を獲得。さらに45分、ラムジーからのパスをエリア手前中央で受けたアレクシス・サンチェスがDFを1人かわして右足を振り抜き、ネットを揺らした。アーセナルが前半で3点のリードを獲得し折り返す。
後半に入って52分、まずは1点返したいリヴァプールは、スターリングがエリア内左からシュートを放つが、枠をとらえられない。一方のアーセナルは55分、右サイドからのクロスに、中央のオリヴィエ・ジルーが頭で合わせるが、ミニョレが片手で弾き出した。57分にリヴァプールは、エムレ・カンがエリア内右でシュートを放つと、枠に飛ぶが、GKダビド・オスピナがセーブした。
リヴァプールはなかなか反撃の糸口をつかめない。72分、エリア前の距離のあるところからカンが狙うが、枠を大きく外す。すると75分、リヴァプールは、エリア内でスターリングがべジェリンに倒されてPKを獲得。これをジョーダン・ヘンダーソンが決めてリヴァプールが1点を返した。一矢報いたリヴァプールだったが84分、カンがダニー・ウェルベックを後ろから倒し、この日2枚目のカードを受けて退場処分となった。
すると後半アデイショナルタイムに入って91分、アーセナルはエリア手前でパスを受けたジルーが、DFを1人かわしてシュートを放つと、ゴール左隅に決まり、リードを3点に戻した。アーセナルは、ジルーのリーグ戦6試合連続ゴールで試合を決定づける。
数的不利となったリヴァプールは追加点を挙げることができず、このままタイムアップ。ホームのアーセナルが3-1でリヴァプールを下し、リーグ戦7連勝となった。
【得点者】
1-0 37分 エクトル・ベジェリン(アーセナル)
2-0 40分 メスト・エジル(アーセナル)
3-0 45分 アレクシス・サンチェス(アーセナル)
3-1 75分 ジョーダン・ヘンダーソン(PK)(リヴァプール)
4-1 90+1分 オリヴィエ・ジルー(アーセナル)