英6部クラブが炎上商法? チーム名のつづりを故意に間違え宣伝活動か

ゲインズボロ

6部を戦うゲインズボロ(写真は2013年) [写真]=The FA via Getty Images

 イングランド6部リーグ、カンファレンス・ノースに所属するゲインズボロ・トリニティが、チームの名前の綴りを誤ってプリントしたマフラーを新加入選手に持たせた写真が話題となっている。12日付のイギリスメディア『BBC』などが報じた。

 昨シーズン、6部で17位となり残留争いに競り勝ったゲインズボロは11日、同3位の地元ライバル、ボストン・ユナイテッドからFWマーク・ニューシャムを1年契約で獲得した。だが、同選手が入団発表の写真撮影で掲げたマフラーには本来のチーム名『Gainsborough』ではなく、『Gainsborugh』と誤って記載されていたため、国内メディアが一斉に取り上げて報じた。

 この件についてゲインズボロのリチャード・ケイン会長は、「来週、このマフラーは我々のクラブショップでセール品として売られるだろう」と、冗談交じりに話したうえで、「我々は周囲にクラブを知ってもらうためならどんな宣伝活動もする。この一件が話題となって周囲の注目が我々に向けられれば、クラブの宣伝にもなる」と、故意に間違えたことをほのめかした。

 1912年にプロからアマチュアに降格して以来、プロリーグとは無縁のゲインズボロだが、クラブが創設されたのは1873年と古く、クラブ史上初の公式戦はマンチェスター・Uの前身ニュートン・ヒースと1897年に行われたことで知られる。

「宣伝活動」とおどけたケイン会長の真意もそうだが、ゲインズボロがこの一件からどれだけの利益を得られるのかどうかも定かではない。

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