2014-15シーズンのプレミアリーグはチェルシーの優勝で幕を閉じました [写真]=Getty Images
文=藤井重隆
2014-15シーズンのプレミアリーグはジョゼ・モウリーニョ率いるチェルシーの優勝で幕を閉じた。チャンピオンズリーグでは4チームすべてが16強で敗退するという屈辱的結果に終わったが、それでもピッチ内外では例年のように数多くの話題で盛り上がった。本稿ではそんなベストな話題振り返りたい。
■ベストジョーク
プレミアリーグ最終節、ストークがホームでリヴァプールを6-1で粉砕した試合が金満体質化した同リーグの本質を示していた。と言うのも、ストークが昨夏の移籍市場で費やした軍資金は300万ポンド(約5億5000万円)であり、対するリヴァプールのそれは1億1700万ポンド(約216億5000万円)だったからだ。
■ベスト慈善行為
欧州レベルでは、飢餓に苦しむ約50人の子供の名前を自らの体に記して話題となったパリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチが、圧倒的な注目を集めたが、イングランド国内では2部から3部へと降格してしまったウィガンのアイルランド代表MFジェームズ・マクレーンの『ポピー自粛』の話題だろう。
北アイルランド出身のマクレーンは、昨年11月11日の英霊記念日に際し、イギリス軍戦没者への追悼の意を示す『ポピー=ケシの花』を着用することを拒否した。その理由は1972年にイギリス軍が非武装のアイルランド市民を銃殺した「ブラディ・サンデー=血の日曜日事件」があったからだ。マクレーンはこの自粛行為により賛否両論を巻き起こし、試合では一部ファンからブーイングを受けたが、一方で「勇気ある行動」と絶大な賞賛も受けた。
■ベストコメント
<第3位>
元アイルランド代表MFでマンチェスター・Uの英雄ロイ・キーン氏が、昨年10月に出版した自伝『ザ・セカンド・ハーフ』の中で、2006年から2年間指揮したサンダーランドで選手たちに激怒した件について、「これから男同士の真剣勝負をしようって時に、試合前にダンシング・クイーン(アバの名曲)を聴くバカがどこにいる?」
<2位>
今シーズン途中にクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)を辞任したハリー・レドナップ元監督が、言うことを聞かないモロッコ代表MFアデル・ターラブトを名指しで非難し、賛否両論を巻き起こした次のコメント。
「私は太っている選手を擁護することはできない。彼は残念なことに、負傷しているわけではなく、プレーできる状態に達していない。彼は先日、リザーブの試合でプレーしたが、私でも彼より走れる自信がある。週給7万ポンド(約1300万円)を稼ぐ選手が真剣に練習をしない。そんな選手が試合に出られると思うのか?」
<1位>
イングランド代表コーチで、スカイスポーツの解説者を兼任する元同国代表DFガリー・ネビル氏が、古巣マンチェスター・Uとリヴァプールによる伝統の一戦“ノースウェストダービー”を前に「もはやパブチーム(パブで結成されたチーム、アマチュアチーム)の試合に成り下がった」と批判したことが話題となり、後にルイス・ファン・ハール監督から「英雄なら言葉に気を付けるべき」と非難されたが、ファンはネビル氏に賛同的だった。
■ベスト下馬評返し
<3位>
2013-14シーズンは7位と振るわなかったマンチェスター・Uの元凶として掲げられていたベルギー代表MFマルアン・フェライニのチームへの順応だ。彼は昨シーズン同クラブを指揮したデイヴィッド・モイーズ監督(現レアル・ソシエダ監督)に引き抜かれ、同監督とともにクラブに不振をもたらしたとして批判されていたが、今シーズンは4位入りに貢献し、クラブが目標としていたチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献した。
<2位>
今シーズン34歳を迎え、引退間近と囁かれ続けているチェルシーの元イングランド代表DFジョン・テリーが、キャリア初のプレミアリーグ全試合出場を達成し、優勝に貢献したことだろう。彼は2012-13年シーズンに暫定監督としてチェルシーを指揮した現ナポリのラファエル・ベニテス監督から「彼はもう1週間に2試合プレーできる年齢ではない」と言われ、同シーズンは14試合の出場のみにとどまっていた。
<1位>
今シーズン途中にニューカッスルから現役時代にファンから愛されたクリスタル・パレスへと電撃移籍したアラン・パーデュー監督だ。クリスタル・パレスはパーデュー監督が移籍するなり降格圏脱出に成功し、クラブのプレミアリーグ史上最高位となる10位でシーズンを終える健闘ぶりを見せた。プレミアリーグの統計によると、パーデュー監督はシーズン途中に降格圏にいたチームをシーズン終了時にトップ10に導いた初の監督となり、率いたニューカッスルとクリスタル・パレスの両チームを同リーグに残留させた。
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