文=藤井重隆
2014-15年シーズン、イングランド6部リーグにあたるカンファレンス・サウスで財政難により除名されたクラブがある。
イングランド西部にある牛肉で有名な町ヘレフォードの地元クラブ、ヘレフォード・ユナイテッドが昨年、財政難により裁判所命令で強制解散し、90年のクラブ史に終止符を打った。これを受けて地元サポーターが結集し、今シーズンからヘレフォードFCとして復活したことが話題となっている。
近年では、2002年に前身のウィンブルドンFCを復活させようと立ち上がったAFCウィンブルドン、2005年にマンチェスター・U買収に反対したファンが独立して立ち上げたFCユナイテッド・オブ・マンチェスターが、それぞれ9部と10部リーグからスタートし、現在は前者が4部(プロリーグ)まで上り詰め、後者が7部まで昇格している。
2000年以降、イングランドでサポーターが廃部となったクラブを復活させたのはこれが3チーム目だ。現代サッカー界の風潮ともなったクラブ買収が、こうした潮流を引き起こしていると言っても過言ではない。
廃部となったヘレフォード・ユナイテッドは、2008-09シーズンにはプロである3部リーグでプレーしていた実力のあるチームだったが、そこから一気に下降線をたどると、2012年にはアマチュアである5部へと降格し、廃部時には6部まで落ちていた。
9部からサポーターによる5万ポンド(約950万円)の投資で復活を果たしたヘレフォードFCは、あくまでクラブのサポーター団体を筆頭株主とし、個人や企業が24%以上の株を持つことを禁止している。
そんなヘレフォードは11日、設立後初のホームゲームをFCユナイテッド・オブ・マンチェスターと行い、1-0で勝利を収めた。チームはまだ寄せ集めの状態だが、プレシーズン2連勝で勢いに乗っている。
9部所属チームのシーズン中の平均集客数は100人に満たないが、ヘレフォードのプレシーズン初戦、10部マルバーン・タウンとの試合では2006人、そして前述の2戦目では4257人を記録しており、これはプロリーグの底辺である4部のクラブに勝るとも劣らない集客数となっている。さらに同クラブはすでに1000枚以上のシーズンチケットを売り上げているというから驚きだ。
新星ヘレフォードの開幕戦は8月8日に迫っており、初の公式戦で好発進できるかどうか。地元ファンから大きな期待が寄せられている。
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