暫定監督を務めたフライヤー少年(写真はAFCフィルド公式HPのキャプチャ)
7月29日に行われた一つの親善試合が話題になっている。
現在イングランド2部で戦っているボルトンが親善試合を行い、6部に当たるカンファレンス・ノースに所属しているAFCフィルドと1-1で引き分けた。
トピックスとなっているのはその結果ではなく、AFCフィルドのベンチであった。
この試合で監督を務めていたのはダニエル・フライヤー。7月27日にチームの暫定監督に就任した人物だ。彼のキャリアは異色。これまではAFCフィルドのボールボーイを務めており、年齢はなんと11歳!
もちろん、これはクラブの企画の一つである。元々この役割をオークションで購入したのはポール・カークハムという人物であったのだが、仕事のため試合に参加することが出来なかったため、ダニエル・フライヤー君を指名したのである。そのコメントはクラブ公式サイトで公開されている。
ポール・カークハム
「私は熱心なコースターズ(フィルドの愛称)のファンなので、ニール・レノンのボルトンと戦えるのは素晴らしい機会だと思った。それがシーズン最後のオークションに入札した理由だ」
「残念だが現在の仕事の予定のため、私はもはや試合に出席することが出来ない。そのとき、ダニエルの両親が『息子はフィルドの熱烈なファンで、チームを率いたいと思っている』と話していたのを思い出したんだ」
「私が不可能になった時すぐに気付いた。ダニエルは私を引き継ぐ最高の候補になると! 正直に言って、彼は私よりも良い仕事をするはずだ! ダニエルが素晴らしい時間を過ごし、チームがチャーリー(デイヴ・チャリナー監督の愛称)に相対しているのと同じ反応をしてくれることを望むよ」
そして試合の日となった29日、ダニエル・フライヤーは監督として『BOSS』と書かれたジャケットを着込み、ベンチに入った。
試合前には大手メディア『BBC』のインタビューに答え、チームのパフォーマンスに自信を持っていることを明かしている。
ダニエル・フライヤー(AFCフィルド暫定監督)
「選手達が試合前に見せていた大きな自信を維持してくれると確信できる。もし十分にプレーできていないようなら、ハーフタイムに伝える」
フィルドは55分にPKで失点するも、80分には逆にPKを獲得。MFディオン・チャールズがそれを決め、プロチームを相手に引き分けという大きな結果を残した。
そして試合後、ダニエル・フライヤー暫定監督はサッカー選手になるという夢がますます膨らんだと話した。『BBC』が伝えている。
ダニエル・フライヤー(AFCフィルド暫定監督)
「試合を終えて、僕は本当に大きなインスピレーションを与えてもらったと思う。僕はサッカー選手になりたい。これまでよりもさらにね」
(記事提供:Qoly)
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