2015-16シーズンのプレミアリーグ開幕戦が9日に行われ、日本代表DF吉田麻也が所属するサウサンプトンはアウェーでニューカッスルと対戦した。
サウサンプトンはロナルド・クーマン監督が5日にアキレス腱を負傷。7日に手術を受けたためこの試合に帯同しておらず、指揮官不在の中でシーズン開幕を迎えることとなった。なお、チームの指揮はアシスタントコーチで同監督の兄であるエルウィン・クーマン氏が務める。吉田が先発に名を連ね、新加入のGKマールテン・ステケレンブルフがゴールマウスを守る。一方のニューカッスルもDFシャンセル・ムベンバやMFジョルジニオ・ワイナルドゥムといった新戦力がスタメン起用された。
開始3分、ニューカッスルは左サイドでセットプレーのチャンスからパピス・シセにシュートチャンスが訪れたが、ここはGKに防がれた。7分には右サイドに流れたシセがドリブルでエリア内に侵入すると中央のワイナルドゥムへラストパス。しかしシュートはDFにブロックされる。対するサウサンプトンも18分、エリア外からドゥサン・タディッチが左足ミドルで狙ったが、GKティム・クルルに弾かれ、先制には至らない。
サウサンプトンは22分にセットプレーの流れからピンチを迎えるも吉田が身体を張ったディフェンスでこれを防いだ。すると直後の24分、サウサンプトンが先制に成功する。右サイドのセドリック・ソアレスが上げたクロスボールにグラツィアーノ・ペッレが頭で合わせると、強烈なヘディングシュートがゴール左に決まった。
リードを奪われたホームのニューカッスルだが、前半のうちに同点に追いつく。42分、ショートコーナーからムサ・シソコが左足でクロスを放り込むと山なりのボールがGKの頭上を超えゴール前へ。これをシセが胸で押しこみ、試合は振り出しに戻る。
1-1で迎えた後半開始早々、サウサンプトンに決定機が訪れる。46分、エリア手前左でFKを得るとタディッチが左足で蹴ったクロスに吉田がヘディングで合わせる。しかしシュートはGKの左足に阻まれた。これで得たCKから再びゴールを狙うサウサンプトンだったが逆にカウンターを許してしまう。48分、ニューカッスルはクリアボールから一気に右サイドを突破すると、ガブリエル・オベルタンのクロスにワイナルドゥムが飛び込みヘディングシュートをゴール左に突き刺した。
逆転を許したサウサンプトンは66分、ジェイ・ロドリゲスに代えてシェーン・ロングを投入した。一方のニューカッスルは75分、シセとの交代で新戦力のアレクサンダル・ミトロヴィッチをピッチに送り出す。
すると79分、サウサンプトンが同点に追いつく。右サイドからタディッチが左足でクロスを上げると、途中出場のロングがヘディングをゴール左上に決めた。同点となった後は互いに勝ち越しを狙ったが得点は生まれず、試合は2-2の引き分けに終わった。
15日に行われる第2節で、サウサンプトンはエヴァートンと、ニューカッスルはスウォンジーとそれぞれ対戦する。
【スコア】
ニューカッスル 2-2 サウサンプトン
【得点者】
0-1 24分 グラツィアーノ・ペッレ(サウサンプトン)
1-1 42分 パピス・シセ(ニューカッスル)
2-1 48分 ワイナルドゥム(ニューカッスル)
2-2 79分 シェーン・ロング(サウサンプトン)