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サバ地震で亡くなった娘との約束…両親がトッテナム本拠地を訪問

2015.08.20

ソニアさんの両親がトッテナムのスタジアムを訪れた [写真]=Getty Images

 6月にマレーシアのサバ州で起きた地震により、トッテナムファンの娘を亡くしたシンガポール人夫妻が、同クラブの本拠地、ホワイト・ハート・レーンを訪問した。シンガポール紙『ザ・ストレーツ・タイムズ』が20日に報じている。

 シンガポール人のジェイディプシン・ジハラさんと妻のカレンさんは先週末、ロンドンにあるホワイト・ハート・レーンを初訪問。15日に行われたプレミアリーグ第2節のストーク戦を観戦したが、2人にとっては感情的で特別な旅となったようだ。

 2人の愛娘、ソニアさんは6月5日、タンジョン・カトン小学校の行事でキナバル山に登山中、マレーシアのサバ州で起きた地震で発生した落石と地滑りに巻き込まれ犠牲になった。この地震で7人の生徒が亡くなっている。

 ソニアさんは、熱心なトッテナムのファンで、両親は新スタジアムが出来上がり、ホワイト・ハート・レーンが取り壊される前にスタジアムに連れて行くと約束をしていたという。その約束が果たされる前に亡くなったソニアさんには、トッテナムを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督シンガポール・スパーズ・サポーターズ・クラブのメンバーからお悔やみの手紙が届いていた。

 ホワイト・ハート・レーンを訪れたジハラさん夫妻はスタジアム内を案内され、元キャプテンのレドリー・キング氏とも合ったという。ジハラさんは「何と言っていいか分からない気持ちです。ここを訪れたことは一生、大切にしていきます。強い感情に圧倒されてしまいました。トッテナムがどれほど素晴らしいクラブかということを示しています」と涙を浮かべながら語った。また、カレンさんは「クラブとAIAグループ、シンガポール・スパーズ・サポーターズ・クラブに感謝しています。新しいスタジアムが完成しても、応援を続けます」と語った。

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