2005年から3年間アーセナルに在籍し、現在はベラルーシ1部のBATEボリソフでプレーするベラルーシ代表MFアレクサンドル・フレブが、古巣アーセナルの他界したファンから名指しで批判されていることが明らかとなった。22日のイギリス紙『デイリー・ミラー』などが報じた。
アーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムでは、自分の名前と短いメッセージを一部の石版に刻むものが記念品として50ポンド(約9600円) から売られているが、他界したジョフ・コーヘンさんが書いた「フレブを評価したことは一度もない」というブラックユーモア溢れるメッセージがSNSなどで話題となっている。
コーヘンさんの死後、石版にメッセージを刻んだ息子ハワードさんは自身のツイッターで、「父はフレブをクズだと思っていた。父は1950年代からアーセナルのファンだったから、彼の名言を残そうと考えた」と説明。
フレブと言えば、アーセナルで定位置を確保していた2008年にバルセロナから受けたオファーに飛びついたものの、バルセロナでは控え選手に留まり2シーズン目からレンタル移籍でシュトゥットガルトやヴォルフスブルクなどを転々とし、下降線をたどった選手として知られる。また、レンタルでプレミアリーグのバーミンガムに復帰した2010-11年シーズン、古巣アーセナルとの試合前に「オファーがあればいつでも戻る準備はできている」と発言し、両クラブから批判を浴びたことでも有名だ。
エミレーツ・スタジアムには元フランス代表FWティエリ・アンリ氏、元オランダ代表FWデニス・ベルカンプ氏、元イングランド代表DFトニー・アダムス氏といったクラブの英雄たちの銅像が建てられているが、フレブの石はそれらの銅像とは対照的な物としてファンの間で揶揄されている。