新加入ペドロが1ゴール1アシスト…テリー退場もチェルシーが今季初勝利

　プレミアリーグ第3節が23日に行われ、ウェスト・ブロムウィッチ（WBA）とチェルシーが対戦した。

　昨シーズンの王者をホームに迎えるWBAは開幕戦でマンチェスター・Cに0－3で敗れ、第2節では昇格組のワトフォードとスコアレスドローに終わり、ここまで勝ち星がない。対するチェルシーもスウォンジーとの開幕戦で引き分けると、前節はマンチェスター・C相手にこちらも0－3の完敗を喫した。今シーズン初勝利を目指して敵地に乗り込む。

　マンチェスター・C戦で途中交代を命じられていたチェルシーのキャプテン、DFジョン・テリーはこの試合でスタメンに名を連ねた。また、バルセロナから加入したばかりのFWペドロ・ロドリゲスが先発で新天地デビューを果たしている。

　雨が降りしきる中キックオフを迎えると、5分にチェルシーが最初のチャンスを作る。エデン・アザールからくさびのパスを受けたジエゴ・コスタがエリア内でDFを背負いながら反転し左足でシュートに持ち込む。しかしこれはゴール右に逸れた。立ち上がりから積極的な姿勢を見せるWBAは14分にビッグチャンスを得る。エリア内右でドリブルを仕掛けたカラム・マクマナマンがネマニャ・マティッチに倒されると主審はPKの判定。ところがジェームズ・モリソンが正面に蹴ったシュートはGKティボー・クルトワに右足で阻まれ、絶好のチャンスを逃してしまう。

　するとピンチを凌いだチェルシーが先制に成功する。20分、セスク・ファブレガスからパスを受けたペドロが中央でアザールとのパス交換からエリア内に侵入すると左足でシュート。DFに当ってコースが変わったボールはゴール右に吸い込まれた。リードを得たチェルシーは30分に追加点を奪う。相手CKのこぼれ球からカウンターを仕掛け、ウィリアンがドリブルで持ち上がり右サイドのペドロへスルーパス。これを受けたペドロがエリア内右からグラウンダーでシュートを狙うと、このボールをファーサイドにいたジエゴ・コスタが押し込んだ。

　しかしWBAも前半のうちに1点差に詰め寄る。35分、左サイドから上がったクロスボールをファーサイドのサロモン・ロンドンがバイシクル気味に折り返す。これを中央でフリーになっていたモリソンが右足ボレーでゴールに突き刺した。ところが42分、セスクが浮き球のパスを送ると、ジエゴ・コスタのポストプレーからエリア内に走り込んだセサル・アスピリクエタが右足でゴール左にシュートを沈め、チェルシーが再びリードを2点に広げ前半を終える。

　後半に入り54分、WBAが数的優位に立つ。スルーパスに抜けだしたロンドンをエリア手前でテリーが後ろから倒してしまい一発退場に。CBを一人失ったジョゼ・モウリーニョ監督はウィリアンを下げてガリー・ケーヒルを投入した。すると直後の59分、WBAが点差を縮める。マクマナマンが左から上げたクロスにモリソンがバッグヘッドで合わせると、山なりのシュートがクロスバーをかすめてゴール右に決まった。60分、WBAはジェームズ・マクレーンとの交代でリッキー・ランバートをピッチに送り出す。

　1人少ないチェルシーを攻め立てるWBAは73分、敵陣でボールを奪ったランバートからパスを受けたマクマナマンがエリア内左で鋭い切り返しから右足でゴールを狙ったが、シュートはわずかに右にそれてしまう。78分、チェルシーはジエゴ・コスタを下げてファルカオ・ガルシアを、WBAはマクマナマンに代えてセルジュ・ニャブリを投入した。すると80分、セスクが右に展開したボールをペドロが折り返しゴール前でファルカオが合わせたが、当たりそこねたシュートは枠の左へ外れてしまった。逃げ切りたいチェルシーは84分、ペドロに代えてジョン・オビ・ミケルを投入し交代カードを使い切る。

　WBAは88分にモリソンとの交代でクレイグ・ガードナーを投入し最後まで同点ゴールを目指したが、チェルシーがなんとか逃げ切り、苦しみながらも今シーズンの初勝利を挙げた。

　次節、WBAはアウェーでストークと、チェルシーはホームでクリスタル・パレスと対戦する。

【スコア】
ウェスト・ブロムウィッチ　2－3　チェルシー

【得点者】
0－1　20分　ペドロ・ロドリゲス（チェルシー）
0－2　30分　ジエゴ・コスタ（チェルシー）
1－2　35分　ジェームズ・モリソン（ウェスト・ブロムウィッチ）
1－3　42分　セサル・アスピリクエタ（チェルシー）
2－3　59分　ジェームズ・モリソン（ウェスト・ブロムウィッチ）