英2部クラブが発表したサードユニフォーム…その値段は13万円相当?

カーディフ

カーディフが発表した3rdユニフォーム (写真はクラブ公式HPのキャプチャ)

 イングランド・チャンピオンシップ(2部相当)のカーディフがこのほど発表したサードユニフォームが、ちょっとした話題となっている。

 黄色と黒色の縦ストライプで、どこかフェネルバフチェを思わせる。しかし、サードユニフォームを発表したカーディフの公式HPには気になる文言があったので抜粋しよう。

「このサードユニフォームはこのシーズンだけ着用され、トップチーム選手にのみ供給されます。小売店での購入はできません」

 なんと、このサードユニフォームは一般販売されないのだという。

 ファンの中には新シーズンの開幕直後どのユニフォームを買い、どの選手の名前をプリントしようか悩むことが一つの楽しみになっている人もいるだろう。また、ユニフォーム販売はクラブにとって大きな収益になる。

 では、なぜカーディフはこのサードユニフォームを一般販売しなかったのだろうか? 答えは、その続きに書かれていた。

「とても貴重なこれらのユニフォームを所有する唯一の方法は、 2015-16シーズンの間、あるトップチーム選手のスポンサーになることです。そうすれば、シーズンの終了後にそれぞれの選手からそのユニフォームが送られます」

 そう、実はこのカーディフ、サードユニフォームを一般販売しない代わりに、スポンサードしてくれたファンへのプレゼントとして限定で配布することにしたのだ。

 つまり、このユニフォームは限定モデルなのである。しかも限られた人しか手にできないかなりのレア物で、自分が応援した選手からプレゼントされるという特別な体験もついてくる。このユニフォームを着てスタジアムへ行けば、周りのサポーターからもいろんな意味で一目置かれるに違いない。カーディフはこうしたファンのインサイトに着目したのだ。

 カーディフはこのスポンサードに関する詳細を発表していないが、イギリス紙『デイリー・ミラー』によれば様々なプランがあり、最も高い単体のスポンサードで699ポンド(約12万9000円)としている。

 もちろん、これはあくまで「後援」や「応援」、「提供」という形であり、「購入」ではない。しかし、その仕組み自体はクラブが699ポンドでこの超限定モデルを販売したこととそこまで大きな違いはない。詳細を待ちたいところだが、マーチャンダイジング収益を上げるための一つの手法となるかもしれない。

(記事提供:Qoly)

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