G・ネヴィルとギグス、共同所有のビルにホームレスが住むことを承認

元マンチェスター・U のG・ネヴィル氏(左)とギグス氏(右)[写真]=Manchester United via Getty Images

 元マンチェスター・Uのガリー・ネヴィル氏とライアン・ギグス氏は、ホテルに改装中の所有ビルを不法占拠しているホームレスに対し、ホテルがオープンする来年の2月まで泊まり続けることを承認した。18日、イギリスメディア『BBC』やイギリス紙『ガーディアン』など複数のメディアが報じている。

 マンチェスター市中心街にあるかつて証券取引所だったビルを150万ポンド(約2億8000万円)で共同購入し、ホテルに改装しようとしているG・ネヴィル氏とギグス氏。しかし、居場所をなくした約30人のホームレスがビルに許可なく住んでいることが18日に明らかになった。

 ホームレス支援活動に携わる人権活動家のウェスリー・ハル氏が不法占拠の件でG・ネヴィル氏に連絡すると、ホームレスがビルに住むことを快く許諾する返事が返ってきたという。ハル氏は「ホームレスは栄養のある食事を取っておらず、免疫も弱っているために死にかけている。必要なことは誰かが屋根を貸してあげ、少しでもいいから支援をしてあげることだ」と述べ、住居の確保がホームレスにとって命綱になっていることを強調した。

 続けて、「ここではあらゆることをきちんとしようとしている。食事当番、清掃当番、門番などもすでに決めた。各個人が一部屋を持ち、ベッドルームには鍵もかけられるようになるだろう」と、現在の状況について語っている。

 また、約1年間テント暮らしをしてきたホームレスのウェスリー・ドヴ氏は「ここはとても美しい建造物だ。我々はここに住んで生活を始めることができる。寒い冬に向けて充分な備えになるね」と話し、ビルのおかげで寒さを凌ぐことができることに感謝した。

 なお、ネヴィル氏とギグス氏のビルは改装後にはジム、スパ、天空庭、高級レストランなどの設備を備えた全35部屋の豪華ホテルになる予定だという。

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