プレミアリーグの最高経営責任者であるリチャード・スキューダモア氏が同性愛者に対して寛容であるべきだと説いた。イギリス紙『ガーディアン』や同国メディア『BBC』など複数メディアが19日付で報じた。
プレミアリーグでは、ノリッジに所属していたイングランド人のジャスティン・ファシャヌ氏がカミングアウトする1990年まで、公式に認められている同性愛者が存在しなかった。その後、2013年にはリーズなどに所属していた元アメリカ代表MFロビー・ロジャース(現ロサンゼルス・ギャラクシー)が、2014年にはアストン・ヴィラなどに所属した元ドイツ代表のMFトーマス・ヒッツルスペルガー氏が同性愛を公言していた。
同性愛者を取り巻く状況について、スキューダモア氏は、「同性愛者にとって環境は開かれたものになりつつある。カミングアウトすることは歓迎されるだろうし、それに対して寛容であるべきだ」と語った。プレミアリーグに所属していた選手でこれまで同性愛を告白しているのはたった3人だが、同氏は「もし他に同性愛者がいないとしたら、それは奇妙なことだ」とコメントしている。
ズキューダモア氏のコメントに対し、アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は「サッカー選手のプレーを観ているとき、観客は彼の性的指向には興味を持たないと思うよ。彼がプライベートでどのような生活を送っていようと、我々が観るべきものはプレーだ。もちろんサッカー界は同性愛に寛容になるべきだ。今の状況がパーフェクトとも言えないが、10年前よりはずいぶん良くなっているように思う」と語った。