チェルシー、エヴァ―トンに完封負けでFA杯敗退…今季無冠が決定的に

エヴァートンに敗れて肩を落とすチェルシーの選手ら [写真]=Getty Images

 FAカップ6回戦(準々決勝)が12日に行われ、エヴァートンとチェルシーが対戦した。

 9日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグのパリ・サンジェルマン戦で敗れたチェルシー。プレミアリーグでは10位に位置していることから、現実的には唯一獲得の可能性が残されたタイトルへ向けて勝利したい一戦。同試合で負傷退場したスペイン代表FWジエゴ・コスタが先発に名を連ねた一方、ベルギー代表MFエデン・アザールはベンチ外となった。対するエヴァートンは、古巣対決となるベルギー代表FWロメル・ルカクらが先発出場を果たした。

 試合開始直後の1分、エヴァートンは左サイドのレイトン・ベインズからパスを受けたトム・クレヴァリーが右足でミドルシュートを放った。しかしこれはGKティボー・クルトワが落ち着いてキャッチ。ゴールを許さない。

 その後は両チームなかなかチャンスを作れない時間が続く。44分、チェルシーはピッチ中央でFKのチャンスを得るが、ウィリアンが直接狙ったボールはGKジョエル・ロブレスにかき出され、ネットを揺らすことはできなかった。結局、スコアレスのままハーフタイムを迎える。

 後半に入って57分、ピッチ中央をドリブルで運んだセスク・ファブレガスからスルーパスを受けたD・コスタがGKをかわし左足でシュートを放つが、ボールはゴールラインを割ることができない。

 77分、ついに均衡が破れる。左サイドでボールを持ったルカクが強引に突破。エリア内に進入すると、そのままDFをかわし左足でシュート。ボールはネットを揺らし、エヴァートンが先制に成功した。

 さらに82分、ロス・バークリーの縦パスでDFラインの裏に抜け出したルカクが、エリア内で右足を振りぬき、ゴール中央へ突き刺した。

 直後の84分、ピッチ中央でギャレス・バリーがD・コスタを倒すと、小競り合いが発生。両者にイエローカードが提示され、すでに警告を1枚もらっていたD・コスタは退場となった。

 87分にはバリーが再びイエローカードを受け退場となったが、試合はこのまま終了。ルカクの活躍でエヴァートンがチェルシーを下し、FA杯準決勝進出を決めた。敗れたチェルシーは、今シーズンのタイトル獲得が絶望的な状況となった。

 勝利したエヴァートンは、19日にリーグ第31節でアーセナルと、一方のチェルシーは同日ウェストハムとそれぞれホームで対戦する。

【スコア】
エヴァートン 2-0 チェルシー

【得点者】
1-0 77分 ロメル・ルカク(エヴァートン)
2-0 82分 ロメル・ルカク(エヴァートン)

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