国際親善試合が26日に行われ、ドイツ代表とイングランド代表がベルリンで対戦した。
ホームのドイツは、バイエルンGKマヌエル・ノイアーのほか、最終ラインにドルトムントDFマッツ・フンメルス、ローマDFアントニオ・リュディガーらが並び、中盤にはユヴェントスMFサミ・ケディラやレアル・マドリードMFトニ・クロース、2列目にはドルトムントFWマルコ・ロイスとアーセナルMFメスト・エジル、バイエルンFWトーマス・ミュラーが入った。そして前線はベシクタシュFWマリオ・ゴメスが務める。
対するアウェーのイングランドは、最終ラインにマンチェスター・UのDFクリス・スモーリングやチェルシーDFガリー・ケーヒルらが入り、中盤にはリヴァプールMFジョーダン・ヘンダーソン、同MFアダム・ララーナ、アーセナルFWダニー・ウェルベックらが並んだ。前線はトッテナムFWハリー・ケインが務める。
立ち上がりから互いにチャンスを作り、ゴールへと迫る展開となった。17分にはイングランドが敵陣でのパスカットからカウンターを仕掛け、最後はデレ・アリがミドルシュート。枠の上へ逸れたが、ゴールを脅かした。イングランドは38分にもペナルティーエリア内でこぼれ球に反応したララーナが右足シュートを放ったものの、枠を越えて得点とはならなかった。
0-0で推移する中、均衡を破ったのはホームのドイツだった。43分、敵陣左サイドでボールを持ったクロースがドリブルで前進すると、ペナルティーエリア左手前で左足を一閃。強烈なミドルシュートはニアサイドの下、ゴール左隅に突き刺さった。クロースの鮮やかなゴールで、ドイツが1点リードで前半を終えた。
1点ビハインドのイングランドは55分、ウェルベックが敵陣ゴールライン際でボールを奪い、中央へラストパス。ケインが絶好のチャンスを迎えたが、シュートは枠の上へ飛んだ。すると57分、次のゴールもドイツのものだった。右サイドでボールを持ったケディラが緩やかな軌道のクロスを上げ、ペナルティーエリア中央のゴメスがヘディングシュート。ゴール右隅へ決まり、ドイツが2-0とリードを広げた。
敵地で2点ビハインドを負ったイングランドも、4分後に反撃を開始。61分、左CKのこぼれ球をペナルティーエリア右側で拾ったケインが鋭い反転から右足を振り抜く。応対した相手DFの股下を通過したシュートが左ポストに当たってゴールへ吸い込まれ、1点差に迫った。
そしてイングランドは71分、プレミアリーグ得点ランク2位のレスターFWジェイミー・ヴァーディとロス・バークリーを投入。するとわずか4分後、ヴァーディが結果を残してみせる。右サイドを駆け上がったナサニエル・クラインのクロスに反応し、ニアサイドで右足ヒールシュート。芸術的な一撃がゴールネットを揺らし、代表初ゴールを記録した。
2点差を追いついたイングランド。勢いは止まらず、ついに逆転を果たす。後半アディショナルタイム、ヘンダーソンの右CKに反応したエリック・ダイアーがヘディングシュートを決め、3-2と試合をひっくり返した。
敵地でドイツを逆転で破ったイングランドは次戦、29日に国際親善試合でオランダ代表と対戦。ドイツは同日にイタリア代表と対戦する。
【スコア】
ドイツ代表 2-3 イングランド代表
【得点者】
1-0 43分 トニ・クロース(ドイツ代表)
2-0 57分 マリオ・ゴメス(ドイツ代表)
2-1 61分 ハリー・ケイン(イングランド代表)
2-2 74分 ジェイミー・ヴァーディ(イングランド代表)
2-3 90+1分 エリック・ダイアー(イングランド代表)