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レスター奇跡の優勝による影響…英ブックメーカーがオッズ戦略を再考へ

2016.05.27

2015-16シーズンのプレミアリーグで奇跡の優勝を果たしたレスター [写真]=Leicester City FC via Getty Images

 5001倍というオッズをつけられた日本代表FW岡崎慎司所属のレスターがプレミアリーグを優勝したことで、ブックメーカーがオッズ戦略を再考する必要に迫られている。イギリス紙『デイリーメール』が26日付で伝えている。

 チャンピオンシップ(イングランド2部)を優勝してプレミアリーグに復帰することが決まったバーンリーのオッズが、大金の流入によってすぐに5001倍から1001倍に変更になった。本命が失速し、大穴が優勝するという荒れ模様となった今シーズンの結果を反映し、プレミアリーグの賭けは大穴狙いになる傾向が出てきているようだ。

 イギリスのブックメーカー『Sky Bet』は、バーンリーがプレミアリーグを優勝した場合、損失金額が1000万ポンド(約16億円)にまで上ると予想している。これはレスターが優勝した際に同社が支払った560万ポンド(約9億円)の約2倍に当たる金額だ。

 大穴バーンリーのオッズ変更について、『Sky Bet』のデール・テンペスト氏は「バーンリーを賭けの対象にするとき、ファンからの関心は予想されていた。今シーズンが始まる前、レスターに賭けた人はわずか128人だった。来シーズンのバーンリー優勝に賭ける人はすでに1000人を超えている。この現象は我々にとって無条件のオッズを恐ろしいものにしている」と語っている。

 また、同企業でサッカー部門を担当するアンディ・ライト氏は「レスターの成功によって、プレミアリーグは青天の霹靂が起こりうる部門となった。大穴がリーグ優勝することは以前と較べて珍しいこととみなされなくなっている」と述べ、来シーズンのプレミアリーグではどのクラブにも優勝する可能性があると指摘している。

 放映権料が高騰するプレミアリーグでは、今シーズン最下位に終わったアストン・ヴィラでさえ約100億円の放映権収入を得ることができる状況だ。全てのクラブが大型補強可能な戦国時代に突入しているプレミアリーグで、来シーズン5001倍のオッズを得ることになりそうなクラブは存在しない。

By サッカーキング編集部

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