プレミアリーグ第1節が13日に行われ、ハルと日本代表FW岡崎慎司が所属するレスターが対戦した。
王者レスターの開幕戦は、1年でのプレミアリーグ復帰を果たしたハルとのアウェーゲームとなった。クラウディオ・ラニエリ監督は奇跡の優勝を果たした昨シーズン同様、残留の安全圏となる勝ち点40の獲得が目標と謙虚な姿勢を崩さないが、昇格組が相手となる初戦でしっかり白星を掴みたい。
先発メンバーは昨シーズンから大きな変更はないが、出場停止のDFロベルト・フートに代わって新加入のDFルイス・エルナンデスを起用。またMFエンゴロ・カンテが抜けた中盤にはMFアンディ・キングが入り、最前線はFWジェイミー・ヴァーディと新加入のアーメド・ムサが先発。岡崎はベンチスタートとなった。
レスターは19分、左サイドをドリブルで突破したムサがマイナス方向に折り返すと、中央のヴァーディは空振りしてしまったが、これを拾ったリヤド・マフレズがエリア内右に侵入。フェイントでDFをかわして右足でシュートを放ったが、ここは枠の右へ外れた。
続く25分には右サイドから攻撃を仕掛け、個人技でDFを交わしたマフレズがマイナス方向に折り返すと、ダニー・ドリンクウォーターが右足ダイレクトで合わせたが、シュートはわずかにゴール左へ逸れた。
レスターに最大のチャンスが訪れたのは41分。左サイドのクリスティアン・フクスがムサとのワンツーでエリア内に侵入し、飛び出したGKの手前でシュートを放つ。ここはGKに阻まれたがこぼれ球をヴァーディが蹴り込む。しかしこのシュートもDFにブロックされると、最後はマフレズが左足で狙ったが、枠の左へ外れた。
43分にはスピードでDFを置き去りにしたムサがエリア内右から中央へラストパス。これにエリア内中央のヴァーディが合わせたが、クロスバーの上に大きく外れた。
すると前半アディショナルタイム1分、ホームのハルが先制に成功する。左CKにニアサイドのカーティス・デイヴィスが頭で合わせると、ここはGKカスパー・シュマイケルが好セーブで凌ぐ。しかし、こぼれ球に反応したアベル・エルナンデスが胸でコントロールしたボールをA・エルナンデスとアダマ・ディオマンデが同時にバイシクルで狙う。このシュートがクロスバーをかすめてネットを揺らした。シュートを放った二人はほぼ同時にボールに触れていたが、プレミアリーグ公式サイトはA・エルナンデスのアシストによるディオマンデのゴールと記録している。
前半はこのままハルの1点リードで折り返す。
1点を追うレスターは後半立ち上がりの47分に同点ゴールを奪う。エリア付近でボールを持ったデマライ・グレイがDFに倒されると、主審はPKの判定。これをマフレズがゴール中央に蹴り込み、試合は振り出しに戻った。
だが57分、敵陣でボールを奪ったハルは、右サイドからのクロスがこぼれたところをエリア内中央のロバート・スノッドグラスが左足ボレー。GKが一歩も動けないシュートがゴール右隅に突き刺さり、勝ち越しに成功した。
再びビハインドを背負うこととなったレスターは68分、グレイとキングを下げて岡崎とダニエル・アマーティを投入した。直後の72分、ドリブルを仕掛けた岡崎がエリア手前右で倒されてFKを獲得。マフレズが左足で直接狙うと、シュートは枠の右を捉えたが、GKに阻まれた。75分にはムサからパスを受けた岡崎がエリア手前中央から左足でミドルを狙ったが、枠の左上に外れてしまった。
83分、レスターはダニー・シンプソンに代えてレオナルド・ウジョアを投入。前線の枚数を増やして同点を目指す。しかし5分のアディショナルタイムでもゴールを奪うことはできず、試合は2-1のまま終了。昇格組のハルが王者を下し、レスターはシーズン黒星スタートとなった。
次節、ハルは20日にスウォンジーと、レスターは同日にアーセナルと対戦する。
【スコア】
ハル 2-1 レスター
【得点者】
1-0 45+1分 アダマ・ディオマンデ(ハル)
1-1 47分 リヤド・マフレズ(レスター)
2-1 57分 ロバート・スノッドグラス(ハル)