大量得点のリヴァプールが、プレミア開幕戦を白星で飾った [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第1節が13日に行われ、アーセナルとリヴァプールが対戦した。
昨シーズン2位のアーセナルは、今シーズンこそプレミア制覇を成し遂げたいシーズンだ。一方のリヴァプールも、ユルゲン・クロップ監督体制下で真価が問われる2年目となる。開幕戦からビッグクラブ同士の注目カードが実現することになった。
アーセナルはユーロ2016で決勝まで進出したフランス代表のローラン・コシェルニーやオリヴィエ・ジルーに加え、メスト・エジルが欠場。ペア・メルテザッカーとガブリエウも負傷で離脱している。手薄な状況のセンターバックは、カラム・チェンバースと新加入のロブ・ホールディングがコンビを組むことになった、GKペトル・チェフ、DFエクトル・ベジェリン、MFセオ・ウォルコット、アーロン・ラムジー、FWアレクシス・サンチェスらがスタメン入り。ボルシアMGから移籍したグラニト・ジャカはベンチスタートとなっている。
リヴァプールはコンディションが整っていないダニエル・スタリッジがメンバーを外れた。新戦力のラグナル・クラヴァン、ジョージニオ・ワイナルドゥム、サディオ・マネが先発。このほかGKシモン・ミニョレ、MFジョーダン・ヘンダーソン、フィリペ・コウチーニョ、ロベルト・フィルミーノらが開幕戦のスタメンに名を連ねている。
28分にアーセナルが大きなチャンスを迎えた。エリア内にボールを持ち込んだウォルコットにDFアルベルト・モレノがスライディング。足を掛けられたウォルコットが倒れこむと、主審はペナルティスポットを指差す。ファールをもらったウォルコットが自らキッカーを務め、力強く左方向に蹴ったが、完全にコースを読んだGKミニョレが枠外へ弾き出した。絶好の場面だったが、スコアは動かない。
先制のチャンスを生かせなかったウォルコットだが、再びチャンスが訪れる。31分、高い位置でボールを奪ったアーセナルは、エリア手前左からアレックス・アイオビが右サイドへパスを送る。フリーになっていたウォルコットが右足でシュートを放つと、枠の左隅ギリギリのところに吸い込まれてネットを揺らした。PKの失敗を取り返す見事な得点で先制に成功している。
反撃したいリヴァプールは40分、前線からのプレスでボールを奪ったフィルミーノが1人でエリア手前まで持込み、左サイドに走りこんでいたコウチーニョへパス。マイナス方向へ折り返すと、後方から上がってきたワイナルドゥムがミドルシュートを放ったが、GKチェフが落ち着いてキャッチ。42分には左サイドから切り込んだコウチーニョが右足でカーブをかけて枠を狙って行ったが、これも難なくGKチェフが難なく処理した。
なかなかゴールを脅かせないリヴァプールだが、アディショナルタイム1分に試合を振り出しに戻す。エリア手前でフリーキックを得ると、コウチーニョがキッカーを務める。右足で狙いすましたシュートは壁を超えてゴール左上の隅へ。GKチェフも反応していたが触ることができず、ボールがネットに突き刺さった。美しいフリーキックで同点となった。
前半は1ー1で終了する。
後半開始直後の49分、再び試合が動く。左サイドで抜けだしたワイナルドゥムがクロスを放り込むと、走りこんできたララーナがエリア内で胸トラップ。ディフェンスを振りきって右足でボレーシュートを放つと、チェフの左側をかすめてゴールが決まった。ララーナの技ありゴールで逆転に成功している。
勢いづいたリヴァプールは56分にも得点を奪う。右サイドでボールを持ったナサニエル・クラインがドリブルでDFナチョ・モンレアルを振り切ると、低い弾道の鋭いクロスに反応したコウチーニョがダイレクトでゴールに突き刺した。
ホームゲームでなんとしても追い上げたいアーセナルだが、50分にアイオビ、61分にラムジーが負傷交代と、悪い流れを断ち切れない。
63分にリヴァプールは、右サイドに走りこんだマネがチェンバースをかわして切り込むと、ホールディングも振り切ってエリア内からゴール左上に強烈なシュートを突き刺し、4点目を奪った。
敗北の匂いが漂ってきたアーセナルだったが、ここからすさまじい追い上げを見せる。64分、途中出場のアレックス・オクスレイド・チェンバレンが左サイドから切り込むと、右足でニアサイドに力強いシュートを叩き込み、2ー4。さらに75分、左サイドでフリーキックを獲得すると、こちらも交代でピッチに投入されていたサンティ・カソルラがキッカーを務める。浮き玉のボールをゴール前に送ると、エリア内でチェンバースがヘディングで合わせて叩き込んだ。試合は一気に1点差となる。
しかし、アーセナルの反撃もここまで。アディショナルタイムの5分間でも同点弾は生まれず、壮絶な打ち合いとなった開幕戦は3ー4でリヴァプールに軍配が上がった。
次節は20日にリヴァプールが昇格組のバーンリー、アーセナルが王者レスターと対戦する。
【得点者】
1ー0 31分 テオ・ウォルコット(アーセナル)
1ー1 45+1分 フィリペ・コウチーニョ(リヴァプール)
1ー2 49分 アダム・ララーナ(リヴァプール)
1ー3 56分 フィリペ・コウチーニョ(リヴァプール)
1ー4 63分 サディオ・マネ(リヴァプール)
2ー4 64分 アレックス・オクスレイド・チェンバレン(アーセナル)
3ー4 75分 カラム・チェンバース(アーセナル)
By サッカーキング編集部
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