マンチェスター・Cは、ホームでバルセロナに勝利し、大敗を喫した前回の雪辱を果たした [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)の醍醐味は、強豪同士の激突をグループステージから見られることにほかならない。イギリスとスペインの両国メディアは、10月19日のグループステージ第3節でバルセロナ(スペイン)に大敗を喫したものの、11月1日の第4節でリベンジを果たしたマンチェスター・C(イングランド)に賛辞を贈っている。
イギリスでは、「シティがバルサから歴史的な勝利」との見出しを打った『デイリーミラー』が、先制されたものの前半のうちに追い付き、後半の2ゴールで逆転勝利を収めた勝負強さを褒め称えた。
「シティはセンセーショナルな後半45分間でバルサを打ち砕いた。圧倒的な逆転劇だった。“シチズンズ”(シティの愛称)は強烈な個性を見せ付け、グアルディオラ監督が掲げるスタイルをピッチで披露した」
また、同じくイギリスの『デイリーメール』は、「おとぎの国のシティ」と描写するなど、マンチェスター・Cにとって夢に見たバルセロナ戦の勝利だったことを強調した。
「シティは華々しいショーでバルサを一掃した。6度目の対戦で、待ち望んでいた勝利をついに掴んだ。これは幸運の女神によるものではない。バルサより優れていたシティは勝者に相応しい」
一方のスペインでも、「マンチェスターで停電したバルサ」とのタイトルを掲げた『ムンド・デポルティーボ』や、「電源が落ちたバルサをシティが逆転」と題打った『スポルト』といったバルセロナ寄りのメディアを除き、おしなべてマンチェスター・Cのパフォーマンスが評価されている。
とりわけ『マルカ』は、「グアルディオラがバルサを丸裸にした」と表現するなど、古巣相手にわずか2週間でリベンジを果たしたジョゼップ・グアルディオラ監督の手腕を絶賛した。
「バルセロナはマンチェスターで返り討ちに遭った。グアルディオラは古巣の攻撃力を無力化する解毒剤とレシピを持って待ち受けていた。今のシティは偉大なクラブとも渡り合う術を知っている」
文=北村敦