イスコの劇的同点弾で、スペインが引き分けに持ち込んだ [写真]=Getty Images
国際親善試合が15日に行われ、イングランド代表とスペイン代表が対戦した。
イングランドは11日に行われた2018 FIFAワールドカップ ロシア 欧州予選第4節でスコットランドに3-0と快勝。グループFの首位に立っている。中3日、ホームで迎える一戦では、GKジョー・ハートやラヒーム・スターリング、アダム・ララーナ、ジェイミー・ヴァーディらが先発メンバーに名を連ねた。
一方、12日のマケドニア戦で4-0と大勝したスペイン。イタリアも属するグループGで3勝1分け、勝ち点10で首位に立つ。敵地での国際親善試合では、GKホセ・マヌエル・レイナ、フアン・マタ、チアゴ・アルカンタラ、ダビド・シルバらが先発出場している。
試合は早々に動いた。8分、右サイドからのロングパスに反応したヴァーディがペナルティーエリア内でボールを収めると、ドリブルで右側へスライド。GKレイナにエリア内で倒されてPKを獲得した。キッカーを務めたララーナがゴール右隅へ決め、イングランドが先制に成功した。
先制を許したスペインは15分、右サイドからのパスを受けたビトーロがペナルティーエリア中央から右足シュートを放ったものの、うまく当たらず。ボールは枠の左へと逸れた。対するイングランドは37分、右サイドからのクロスにヴァーディが反応。トラップは相手にカットされたが、こぼれ球を拾って左足を振り抜く。しかしシュートは枠の左へ逸れ、追加点とはならなかった。前半は1-0で終了。イングランドが1点リードでハーフタイムを迎えた。
後半開始時から、両チームともに2選手ずつを交代した。49分、イングランドはまたも立ち上がりにゴールを奪う。中盤左サイドでのボール奪取からカウンターを仕掛けると、ヴァーディのクロスはファーサイドへ流れる。走り込んでいたジョーダン・ヘンダーソンがワンタッチでゴール前へクロスを上げると、再びヴァーディが反応。ダイビングヘッドを突き刺し、追加点を記録した。
2点リードとなったイングランドは51分にもセオ・ウォルコットが相手GKと1対1のチャンスを迎えるなど、攻勢をかけていく。65分にアンドロス・タウンゼント、68分にはマーカス・ラッシュフォードを投入した。一方のスペインも64分にイスコとアルバロ・モラタをピッチに送り出している。
敵地で劣勢を強いられたスペインだが、終盤に反撃を見せる。89分、途中出場のイアゴ・アスパスがドリブルでペナルティーエリア右側へ入ると、フェイントでシュートコースを作り出して左足を一閃。ファーサイドへ飛んだボールは、左ポストに当たってゴールへ吸い込まれた。
I・アスパスの鮮やかなゴールで1点差に迫ったスペインは、以降も猛攻を仕掛ける。5分と表示されたアディショナルタイム。劇的な同点ゴールは95分3秒頃に決まった。右サイドからのロングボールに反応したイスコが胸トラップから右足シュートを放つと、相手GKの股下を抜けたボールがゴールネットを揺らした。
試合は2-2で終了。89分以降に2ゴールを挙げたスペインが敵地で追い付き、イングランドと引き分けた。
【得点者】
1-0 8分 アダム・ララーナ(PK)(イングランド代表)
2-0 49分 ジェイミー・ヴァーディ(イングランド代表)
2-1 89分 イアゴ・アスパス(スペイン代表)
2-2 90+6分 イスコ(スペイン代表)
By サッカーキング編集部
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