6日の対戦でマッチアップしたベジェリン(奥)とダニー・ローズ(手前) [写真]=Arsenal FC via Getty Images
アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は、同クラブに所属するスペイン代表DFエクトル・ベジェリンが負傷した原因はトッテナムの選手にあると名指しで批判した。イギリス紙『サン』など複数メディアが伝えている。
ベジェリンは6日に行われたトッテナム戦に先発フル出場を果たしたが、その後、足首を負傷していることが判明。検査の結果、最大で4週間の離脱になることがわかった。ヴェンゲル監督は19日に行われるマンチェスター・U戦に向けた記者会見でベジェリンの状態について質問されると、トッテナムに所属するイングランド代表DFダニー・ローズの名前を挙げて、同選手によるタックルが負傷の理由だと語った。
「ベジェリンは足首のケガで4週間ほど離脱する。6日に行われたトッテナム戦で、終了10秒前にダニー・ローズから受けた強烈なタックルが原因だ」
一方、思わぬ批判を受ける格好となったトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、ヴェンゲル監督の発言に対して反論。個人名を挙げて選手を批判したことに疑問を呈した。
「あれは悪意を伴う行為ではなく、プレーの一環である。アーセナルを20年率いてきて、突然このような批判をするのは不思議だ」
とはいえ、普段は温厚なことで知られるヴェンゲル監督が、突然の名指し批判を行ったのも無理はないのかもしれない。2014年1月に行われたFAカップ4回戦では、アーセナルのイングランド代表FWセオ・ウォルコットがローズからのタックルによってひざの靭帯を負傷。同選手は1年間の戦線離脱を余儀なくされ、南アフリカ・ワールドカップ出場の夢を絶たれた。
今回のベジェリンのケガはウォルコットほど深刻なものではないとはいえ、チームの主力選手を2度にわたって負傷させたローズに対して、ヴェンゲル監督の我慢も限界に達したのかもしれない。
(記事/Footmedia)
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