イギリスメディアが2017年注目の若手5人を選出した [写真]=Getty Images
世間の休暇ムードと逆行し、休む間もなく2017年を迎えたプレミアリーグ。さっそく1月1日から開かれる冬の移籍市場にも注目が集まるが、その一方でファーストチームでのブレイクに向けて日々努力を続ける若手選手も忘れてはいけない。イギリスメディア『スカイスポーツ』は、そんな若手選手たちの中から、2017年に最も注目すべき“ヤングスター”5選手を選出している。
メンバーには、11月に行われたフットボールリーグ・カップ(EFL杯)準々決勝のリーズ(2部)戦で決めたリヴァプール史上最年少ゴールが記憶に新しいFWベン・ウッドバーンをはじめ、イングランド代表FWセオ・ウォルコット(アーセナル)やウェールズ代表FWガレス・ベイル(レアル・マドリード)などを輩出したサウサンプトンの注目株や、マンチェスター・Cのジョゼップ・グアルディオラ監督が惚れたスペイン人守備的MFなどが選ばれている。
『スカイスポーツ』選出の“ヤングスター”5選手は以下のとおり。(今シーズン記録はファーストチーム公式戦のみ)
▼ベン・ウッドバーン(リヴァプール)
U-19ウェールズ代表/FW/17歳
今シーズン記録:2試合出場/1ゴール
クラブ史上最年少ゴール記録を更新。元祖ワンダーボーイのオーウェン氏も絶賛した [写真]=Liverpool FC via Getty Images
「アカデミー出身のウッドバーンは、11月のEFL杯リーズ戦で初ゴールを記録。わずか17歳45日という若さで、マイケル・オーウェン氏が保有していたクラブ史上最年少ゴール記録を塗り替えた。FWやMFでもプレーでき、ユースでの活躍が注目されていたため、ユルゲン・クロップ監督もファーストチームへと飛び級昇格させた。指揮官はウッドバーンをメディアのスポットライトから守ると誓ったが、2017年にはそれがより難しくなるかもしれない。すでにウェールズ代表とイングランド代表による争奪戦の渦中にあり、彼の評価は急上昇を続けている」
▼リース・オックスフォード(ウェストハム)
U-20イングランド代表/DF/18歳
今シーズン記録:2試合出場
2016年12月に契約を2021年まで延長した [写真]=West Ham United via Getty Images
「最初に注目を集めたのは2015年8月だった。当時16歳にして昨シーズンのプレミアリーグ開幕節アーセナル戦で先発に大抜擢されると、守備的MFとして白星スタートに大きく貢献。本人は『夢のデビュー』と語り、スラヴェン・ビリッチ監督も『たとえリオネル・メッシが相手でも落ち着いてプレーできる』と絶賛していた。しかし、その後18カ月でプレミアリーグでの先発出場はわずか2試合に留まり、いずれもハーフタイムに途中交代。ビッグクラブからの関心が寄せられたことで契約延長を拒否したとも報じられ、彼の将来に陰りが出ていた。それでも2016年12月に契約延長に至っており、まだ18歳のオックスフォードが今後、
ウェストハムで活躍するのは間違いなく時間の問題だ」
▼ハリー・ウィンクス(トッテナム)
U-21イングランド代表/MF/20歳
今シーズン記録:17試合出場/1ゴール
11月19日のウェストハム戦でファーストチーム初ゴールを挙げた [写真]=Tottenham Hotspur FC via Getty Images
「マウリシオ・ポチェッティーノ監督がレンタル移籍を好まなかったため、ウィンクスはファーストチームでチャンスを得るまで我慢が必要だった。だが、今はチームの一員として見なされているようだ。ここ2シーズンはヨーロッパリーグ(EL)をメインに出場していたが、今シーズンはプレミアリーグでも活躍。11月の
ウェストハム戦では初ゴールも記録した。冷静沈着なMFは、ボール奪取やゲームメイクを得意とし、指揮官が要求するエネルギーも兼ね備えている。11月にはU-21イングランド代表でデビューを飾っており、2017年にブレイクする可能性を大いに秘めている」
▼ジョッシュ・シムズ(サウサンプトン)
元U-18イングランド代表/MF・FW/19歳
今シーズン記録:5試合出場
11月27日のエヴァートン戦に先発出場し、トップデビューを飾った [写真]=Getty Images
「若手の育成に定評がある
サウサンプトンにおいて、最新のタレントがシムズだ。デビューを飾った11月のエヴァートン戦では開始1分も経たずにチャーリー・オースティンの得点をアシスト。マン・オブ・ザ・マッチに輝く活躍ですぐさまインパクトを与えていた。ファーストチームでのポジション確保には至っていないものの、EFL杯とELにも出場し、トップレベルへの適応力も見せている。小柄ながら闘争心溢れるシムズは、2014年にU-17イングランド代表の一員としてU-17欧州選手権制覇に貢献。今後さらに成長する兆候も見せており、下部組織を信頼しているクロード・ピュエル監督のもと、今年はシムズにとって飛躍の年になるかもしれない」
▼アレイクス・ガルシア(マンチェスター・C)
U-19スペイン代表/MF/19歳
今シーズン記録:5試合出場/1ゴール
10月26日のEFL杯マンU戦に先発出場し、伝統の“マンチェスター・ダービー”デビューも飾った [写真]=AMA/Getty Images
「ガルシアは、グアルディオラ監督によってすぐさまブレイクの可能性を見い出された。プレミアリーグでここまで3試合に途中出場し、9月のEFL杯スウォンジー戦では初ゴールも記録。しかし、
マンチェスター・Cでチャンスを得ることは難しく、指揮官も『才能に溢れていて、守備的MFとして本当にいいプレーをする素晴らしい選手だ』と絶賛するも、『唯一の問題はチームに22〜23人しか入れないということだ』と説明。ヤヤ・トゥーレのチーム復帰もガルシアにとってマイナスだが、それでも将来的に活躍する可能性は十分にある。それは近いうちに彼の才能が証明するだろう」