リーグ16位に低迷するレスターを指揮するラニエリ監督 [写真]=Getty Images
レスターを率いるクラウディオ・ラニエリ監督は、今シーズンから選手たちに提供される試合後の食事メニューを変更していたようだ。6日付のイギリス紙『デイリーミラー』が伝えている。
昨シーズン、開幕前の優勝オッズ5000倍という低評価を覆し、奇跡のプレミアリーグ制覇を成し遂げたラニエリ監督のレスター。その立役者となったイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディやアルジェリア代表MFリヤド・マフレズら選手たちの原動力になっていたのが、試合後に与えられるチキンバーガーだった。
しかし今シーズンに入って、チキンバーガーは突如選手たちの前から姿を消したという。イタリア出身のラニエリ監督の指示により、試合後の食事は故郷の伝統料理であるパスタに変更。また、昨シーズンは完封試合の度にピザが振る舞われていたが、そういった食事ボーナスも今シーズンから廃止されたようだ。
かつて率いたチェルシー時代には毎週のように選手やシステムを変更したことから、「ティンカーマン(ダメな修理工)」の異名を取ったラニエリ監督。昨シーズンは「4-4-2」のフォーメーションを固定し見事優勝を果たしたものの、その中核を担ったフランス代表MFエンゴロ・カンテが移籍した今シーズンは再び頻繁なシステム変更を繰り返すようになり、現在チームは降格圏と1ポイント差の16位に沈んでいる。
選手たちはピッチ内外で相次ぐ変化に頭を悩ませ、ラニエリ監督に対する不信感も高まってきているという。イングランドでは実に80年ぶりとなる「前年度王者の2部降格」を回避するためには、ラニエリ監督がもう少し冷静さを取り戻す必要があるかもしれない。
(記事/Footmedia)
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