現在はコートジボワール代表としてプレーするザハ [写真]=Icon Sport
イングランド代表のガレス・サウスゲート監督が、コートジボワール代表でのプレーを選択したMFウィルフレッド・ザハについての複雑な心境を明かしている。イギリスメディア『スカイスポーツ』が27日付で伝えた。
現在クリスタル・パレスでプレーするザハは、コートジボワール生まれのイングランド育ち。そのため、代表チームでプレーするにあたっては、どちらかのチームでのプレーを選択することが可能だった。世代別のイングランド代表チームでプレーしてきた同選手は、2012年に同国のA代表デビューを果たす。しかし、昨年11月には生まれ故郷であるコートジボワールへの国籍変更が明らかに。1月のアフリカ・ネーションズカップ2017よりコートジボワール代表でプレーしている。
同メディアは、ザハについて語るサウスゲート監督のコメントを紹介。サム・アラダイス前監督の解任に伴って昨年9月よりイングランド代表の指揮を執るサウスゲート監督は、「(ザハの国籍変更という)事態が起こるかもしれなかったからといって彼を代表に選ぶことはしたくなかった」と苦渋の決断だったことを明かした。
さらに「ウィルフレッドは私が正式に代表監督の座に就いてから視察した最初の選手だった」としたものの、「彼はすでにコートジボワール代表でプレーする決心をしていた」といい、時すでに遅しの状況だったようだ。
24日に行われたロシア代表との国際親善試合では、相手DF4人をドリブルでかわしてのスーパーゴールを決めたザハ。国際舞台でも存在感を増しているだけに、サウスゲート監督からすればまさに「逃した魚は大きい」といったところだろう。
By サッカーキング編集部
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