FAカップ準決勝が22日に行われ、チェルシーとトッテナムが対戦した。
チェルシーは前節欠場のGKティボー・クルトワとマルコス・アロンソが戦列復帰。3バック左にナタン・アケ、最前線にはミシー・バチュアイが起用された。対するトッテナムはチェルシー対策として3-4-3の布陣を採用。3バックは左からヤン・フェルトンゲン、トビー・アルデルヴェイレルト、エリック・ダイアー。右ウイングにキーラン・トリッピアー、左のウイングにはソン・フンミンが入った。
開始4分、ペドロがドリブルを仕掛けると、アルデルヴェイレルトがファール。これで得たセットプレーのチャンスを、ウィリアンが直接決め、チェルシーが5分に先制する。
対するトッテナムは18分、CKの流れからクリスティアン・エリクセンのクロスにハリー・ケインがバックヘッドで合わせ、同点に追いつく。その後もダイアーのヘディングやエリクセンのミドルシュートなど、トッテナムが主導権を握り攻勢を強めていく。
しかし、勝ち越し点を奪ったのはチェルシーだった。42分、ヴィクター・モーゼスが右サイドを抜け出すと、エリア内でソン・フンミンがファールを犯し、PKを獲得する。このPKをウィリアンが落ち着いて決め、チェルシーの1点リードで前半を折り返す。
後半に入り59分、エリクセンのロングパスにデレ・アリがダイレクトで合わせ、トッテナムが再び同点とする。
チェルシーは61分にバチュアイとウィリアンに代えて、ジエゴ・コスタとエデン・アザールを投入。さらに74分にはペドロに代えてセスク・ファブレガスをピッチに送り出し、勝ち越し点を狙いに行く。すると迎えた75分、セスクのCKからこぼれ球を拾ったアザールが左足を振り抜き、チェルシーが再びリードに成功する。
さらに80分、アザールからのパスを受けたネマニャ・マティッチが強烈なミドルシュートを突き刺し、リードを2点に広げる。
試合は4-2で終了。チェルシーが2011-12シーズン以来となる決勝進出を決めた。
チェルシーは決勝戦で、23日に行われるアーセナル対マンチェスター・Cの勝者と対戦。FAカップ決勝は5月27日に予定されている。
【スコア】
チェルシー 4-2 トッテナム
【得点者】
1-0 5分 ウィリアン(チェルシー)
1-1 18分 ハリー・ケイン(トッテナム)
2-1 43分 ウィリアン(チェルシー)
2-2 59分 デレ・アリ(トッテナム)
3-2 75分 エデン・アザール(チェルシー)
4-2 80分 ネマニャ・マティッチ(チェルシー)