FAカップ決勝進出が決定し喜ぶヴェンゲル監督 [写真]=Getty Images
FAカップ準決勝が23日に行われ、アーセナルがマンチェスター・Cを延長戦の末に2-1で下し、2014-15シーズン以来となる決勝進出を決めた。試合後、チームを率いるアーセン・ヴェンゲル監督が喜びを語っている。イギリスメディア『BBC』が伝えた。
前半をスコアレスで折り返したアーセナルは、62分にマンチェスター・Cのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロに先制を許したが、71分に元スぺイン代表DFナチョ・モンレアルの得点で同点に追いつく。試合はそのまま延長戦にもつれこみ、101分にチリ代表FWアレクシス・サンチェスが値千金の決勝点をマークし、決勝へと駒を進めた。
チャンピオンズリーグでは決勝トーナメント1回戦で敗退、プレミアリーグのタイトル争いからも後退しているアーセナル。ヴェンゲル監督の手腕を疑う声が相次ぎ、サポーターが解任を求めるなどバッシングが強まっていたが、ヴェンゲル監督は「難しい時期もあったが、我々は批判に対して結果で応えた」と勝利の喜びを噛み締めた。
「チームは団結していたし、より強くなったと感じる。我々にとって今日の試合は、メンタル面でも大きな試練だった。現在のような難しい状況をどう覆せるか、どう結果を出すか。人々は皆、アーセナルの力を疑っていただろう。でも我々は結束していた。勝利に値する戦いだった」。
アーセナルを率いて21年目となる指揮官の今後の去就に注目が集まっているが「いつかは私もこのクラブを去ることになる。大事なのはアーセナルがいつまでも人々に愛され、称賛されるクラブになることだ」と述べるにとどまった。
また、この日の決勝点を決め、勝利の立役者となったA・サンチェスもいまだ契約延長に至っておらず、今夏の移籍が度々噂されている。しかしヴェンゲル監督は「彼はアーセナルの戦い方をそのまま体現している。どんどん強さを身につけているんだ。獲物を仕留める野獣のようだね。来年の夏まで契約は残っているし、延長できるよう望んでいる」とコメントした。
アーセナルは5月27日の決勝戦でチェルシーと対戦する。
By サッカーキング編集部
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