試合中厳しく指示をとばすヴェンゲル監督 [写真]=Getty Images
プレミアリーグ第35節が4月30日に行われ、アーセナルはトッテナムに0-2で敗戦。この黒星により、22年ぶりにアーセナルはトッテナムより下位でシーズンを終えることが確定した。試合後、チームを率いるアーセン・ヴェンゲル監督が取材に応じている。イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じた。
“ノース・ロンドン・ダービー”を制した2位トッテナムが4試合を残して勝ち点「77」に伸ばした一方、アーセナルは5試合を残して勝ち点「60」。両者の勝ち点差は「17」となり、アーセナルは今シーズンの最終順位でトッテナムを上回ることができなくなった。
アーセナルのサポーターは毎年のように、トッテナムより上位でのフィニッシュが確定した日を「セント・トッテリンガム・デイ」として祝っていたが、今シーズンは立場が逆転。1994-95シーズン以来22年ぶり、また1996年夏にスタートしたヴェンゲル監督体制では初の屈辱を味わうこととなった。
ヴェンゲル監督は試合後に「トッテナムはよくやったと思う。ただ、リーグ戦の目標はトッテナムより上で終えることではない。大事なのは優勝することだ。トッテナムより下位が確定したから失望しているのではなくて、優勝できなくなったことに対して非常に残念に感じている」と冷静にコメント。
「統計上、このようなことは20年に1回は起きる。でも我々はトッテナムと比較したいわけではない。我々が理想とする順位と比較して、今どんな位置にいるのかを考えることのほうが大事」と断言し、ライバルチームの成績は気にしない姿勢を示した。
敗因については「堅くなりすぎていて、自由にプレーできなかったこと」と分析。「相手にはキレがあった。我々は大事な一戦というプレッシャーに負けていたように思う。勝利への執念はあった。トッテナムは以前に増して危険なチームになっている。我々が自信を取り戻すまでにはまだ時間がかかりそうだ」と課題を口にした。
シーズン終盤の大一番で敗れたことにより、アーセナルサポーターからはさらなるヴェンゲル監督への批判が強まることも予想されているが、同監督は今後数週間以内に進退を決断する模様。クラブからは新たに2年契約が用意されているとの報道もあり、今後の去就が注目されている。
By サッカーキング編集部
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