FAがシミュレーションとの遡及的処罰制度を開始へ(写真はイメージ) [写真]=Getty Images
FA(イングランドサッカー協会)は18日、シミュレーションの反則について、遡及的な罰則を科す権限を設けることを発表した。
シミュレーションは故意に転倒するなどして相手の反則を装う行為。ペナルティーエリア内での選手間交錯におけるPK判定の是非など、判定を困難なものにしている。FAは「マッチオフィシャルがシミュレーションによって欺かれていることを示唆する明確で圧倒的な証拠がある」と前置きし、遡及的処罰が可能な事例について以下の3点が挙げられている。
・当該行為によってPKが与えられた場合
・当該行為によって相手選手にレッドカードが提示された場合
・当該行為によって、相手選手が退場に至った場合(2度の警告のうちのいずれかが提示された場合)
FAによると、マッチオフィシャル、監督、選手の経験者3名が映像を検証し、全会一致でシミュレーションの見落としが確認された場合は、当該選手に2試合の出場停止処分が科されることとなる。
FAは「ケガをしたふりをしたり、ファウルを受けたふりをしたりして主審を欺く試みによってPK獲得や(相手選手の)退場に至るという事実は、抑止力として厳罰化することを正当化している」と記している。
By サッカーキング編集部
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