プレミア1年目を終えたジャカ。32試合出場2ゴールを記録した [写真]=Arsenal FC via Getty Images
念願のプレミアリーグを戦ったスイス代表MFグラニト・ジャカにとって、アーセナルでの1年は満足できるものだったようだ。14日付けのドイツ紙『シュポルト・ビルト』のなかで、ジャカが今シーズンを振り返った。
メンバーの中で2番目に多い出場回数やFAカップ優勝という結果を残せたことに一定の満足をみせたものの、チャンピオンズリーグ(CL)出場を逃したリーグ戦5位には悔いが残るようだ。「小クラブを相手にあまりにも多くの勝ち点を失ってしまった。来シーズンのCLでプレーできないのは辛いけれど、他の大会に向けてしっかり集中しないといけない。ヨーロッパリーグは素晴らしい大会だけれど、目標はプレミアリーグ優勝だよ! また例年通りCLに出場できるようになると信じているんだ」と本音を漏らした。
アーセン・ヴェンゲル監督の進退問題もチームのパフォーマンスに影響を与えたようだ。「あの騒動の間は簡単ではなかったよ。あまりに批判が大きすぎてプレッシャーもかかっていたし、選手としてはいろいろと考えるものさ。だからこそ、最後には彼がクラブにとってもチームにとっても最適な人物だということを示せたことは重要だったんだ」と自分たちのパフォーマンスで監督の残留に貢献できたことを喜んだ。
ドイツのサッカーと比べて、イングランドのサッカーはロングボールが多く、明らかに身体的な要素が問われるようだ。「相変わらずレッドカードをもらっているけどね(笑)」と冗談を飛ばした後に、「この島のサッカーはドイツとは全く違う。横パスも少ないし、細かいパスワークも少ない。より1対1で競り合う状況が多いし、セットプレーも多い」と冷静に分析した。
来シーズンに向けて、現在移籍が噂されている選手について聞かれると、「(アレクシス・サンチェスには)出来れば残って欲しいね。彼はピッチ上で信じられないほどのクオリティを発揮してくれているし、ピッチ外でも重要な本当に良いヤツなんだ。(噂されているバイエルンに限らず)彼は世界中のどこでもプレーできる選手だよ。メスト・エジルも同じだね。今まで多くの選手とプレーしてきたけれど、このふたりは別格だ」と同僚を高く評価している。
さらに、「エジルは残ると思うよ。彼には本当に感謝しなければならない。彼は僕がチームにやって来た当初、本当に多くのことを助けてくれたんだ」とお互いにドイツ語を話し合える同僚への感謝の気持ちを明かした。
新加入ながら厳しいシーズンのなかで主力となったジャカは、2年目で慣れた環境のもと、ヴェンゲル監督とともにリーグ優勝という明確な目標を持って新シーズンに挑む。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト