ルーニーと交代でプレミアデビューを飾ったアンヘル・ゴメス [写真]=Man Utd via Getty Images
先月行われたプレミアリーグ最終節ではトップチームデビューを果たす若者が少なからずいた。来シーズンへ向け期待を込めた幕引きになった中で、とりわけ注目を浴びたのがマンチェスター・Uで途中出場したアンヘル・ゴメスだ。
天使の名前を持つアンヘル・ゴメス
その名前の通り英語では天使(Angel)の意味を持つアンヘル・ゴメスはフルネームがアジウソン・アンヘル・アブレウ・デ・アウメイダ・ゴメス(Adilson Angel Abreu de Almeida Gomes)と長い。その名前の通りイングランド国籍ではあるが、ポルトガル、アンゴラの国籍も持ち合わせておりポルトガル語の名前となっている。
2000年生まれのゴメスはデビュー前から話題の存在で昨年秋にはバルセロナが興味を示しているというニュースもあった。
父ジウ・ゴメスは1972年生まれ、元ポルトガルU-21代表FWである。1991年のワールドユースではルイス・フィーゴ、ジョルジュ・コスタ、マヌエル・ルイ・コスタらと共にプレーした。父はイタリア、スイス、イングランドなどでプレー経験があり2005年まで下部リーグでプレーしていた。
マンチェスター・Uでプレーしていたナニとは親戚の関係にあたるといい、弟リコもマンチェスター・Uの下部組織に在籍していた(現在はチームから放出)。
アンヘル・ゴメスは13歳でマンチェスター・Uへ加入、翌14歳時点でU-18チームにデビューと日進月歩でステップアップをしている。今シーズンは第3節の8月27日のエヴァートン戦で前半10分から途中出場するとハットトリックを決めた。U-18プレミアリーグでは17試合11ゴール、同プレーオフでは3試合1ゴールをあげている。
イングランドU-16、U-17代表歴を持ち、チームでは主将を務める。トップチームデビューに先駆けて5月18日にはクラブのジミー・マーフィー若手最優秀選手賞に輝いた。
クリスタル・パレス戦でのプレミアリーグデビューは16歳と263日、これはダンカン・エドワーズを打ち破る最年少記録であり、プレミアリーグでプレーした初の2000年代生まれの選手となった。
身長は168cm、体重は53kgと伝えられておりまだフィジカル面には難がある。だが、技術的に優れ広い視野から繰り出されるパス、得点力を併せ持ち10番だけでなくストライカーやウィングでもプレーできる。
指導にあたるかつての名MFニッキー・バットはこう語る。
ニッキー・バット
「それはばかげている。 子どもたちを見ていると、自分たちが子どもの頃の時よりも技術的に優れています。 その中には何名か信じられない選手たちがいます。アンヘル・ゴメスは若くて才能のある選手で我々にとって大きな希望です」
ジョゼ・モウリーニョ監督はクリスタル・パレス戦でウェイン・ルーニーと交代をした。これは何か意図的なメッセージがあったのだろうか。のちに振り替えれば、一つの転換点なのかもしれない。
(記事提供/Qoly)
By Qoly