ギャンブル依存をしていた過去を告白したコーカー [写真]=Getty Images
元イングランド代表DFスティーヴン・コーカーが、半年前には自殺を考えるほど悩んでいたことを明かした。29日付のイギリス紙『ガーディアン』が同選手のロングインタビューを掲載している。
これまでプレミアリーグで123試合に出場し、5年前にはイングランド代表でのデビュー戦でゴールも記録した25歳のコーカー。しかし代表キャップはその後、増えることはなく、近年は深刻な精神面の問題に悩まされているという。現在はチャンピオンシップのQPRに所属しているが、今シーズンは負傷の影響もあり、11月以降はベンチに入ることすらできなかった。
インタビューの中でコーカーは、ギャンブルやアルコールへの依存について口を開き、「もう何年も自分のことが大嫌いで、なぜ他の人と同じように振る舞えないのかが自分でも理解できない」と自身の状態について言及。さらに「今年ももう終わってしまったように感じるし、まだまだこのトンネルの終わりが見えない」と苦しい心境を明かしている。
また「小さいころはサッカーをすることによって落ち着くことができたが、いつしかそのサッカーにもプレッシャーを感じるようになった。そのプレッシャーに対処する方法がギャンブルをすることだった」とギャンブル依存に至った経緯を語り、昨年12月にギャンブルで全財産の70パーセントを失った後は、何度も自殺を検討したことを告白した。
現在はメンタル的にも安定を取り戻し、再びサッカーで自分の実力を示したいと意気込むコーカー。「もしまたチャンスが与えられるのなら、その時は自分が生きているということに、ただただ感謝をするだろう」と語る同選手に、復活の時は訪れるのだろうか。
(記事:Footmedia)
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