急性白血病が発覚したGKカール・イケメ [写真]=Getty Images
イングランド・チャンピオンシップ(2部)のウォルヴァーハンプトンは、6日に急性白血病との診断が下ったナイジェリア代表GKカール・イケメが着用している背番号「1」について、今シーズンはそのまま同選手の背番号として扱うことを発表した。11日付のイギリス紙『デイリー・ミラー』が報じている。
ウォルヴァーハンプトンのユース出身のイケメは、2003年のトップチーム昇格以来、実に9度のローン移籍を経験しながらも同チーム一筋で活躍してきた生え抜きの人気選手。近年はライバルとのポジション争いを強いられながらも出場機会を増やしており、昨シーズンは正GKとしてリーグ戦31試合に出場した。
しかし先週のトレーニング中の検査で、同選手が急性白血病に冒されていることが発覚。すぐに闘病生活に入ったため、完治までには長い時間を要することが予想されている。ウォルヴァーハンプトンはイケメの危機をクラブ一丸となって乗り越えるため、数々のサポートを打ち出している。
GKの穴埋めとしてクラブはノリッジから元イングランド代表GKジョン・ラディを獲得したが、この獲得発表の中で背番号1はイケメが継続して着用すると発表。また開幕戦となる8月5日のミドルズブラ戦のチケット収入の10パーセントを、さらにイケメのレプリカ・ユニフォームの売り上げを、地元バーミンガムの白血病患者を支援するチャリティー団体に寄付する意向だ。
ホームであるモリニュー・スタジアムにはイケメに向けたファンからの大きなバナーやメッセージが掲示される予定にもなっている。チームとファンが一つになり、病と戦う守護神をサポートする。
(記事/Footmedia)
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