今夏マンチェスター・Uに移籍したDFリンデルフ [写真]=Man Utd via Getty Images
スウェーデン代表DFヴィクトル・リンデルフのマンチェスター・U移籍は“完璧なタイミング”だったようだ。イギリス紙の『ザ・サン』や『ミラー』が17日に報じた。
今夏、ベンフィカからマンチェスター・Uに移籍したリンデルフ。この移籍が古巣であるスウェーデン3部のヴェステロースを倒産の危機から救ったという。
ヴェステロースは2011年にリンデルフをベンフィカに売却(加入は2012年夏)。移籍金はわずか30万ユーロ(約3900万円)で、加入時、U-21スウェーデン代表として3試合出場したとき、ベンフィカのトップチームで10試合出場したときの3回に分けられて支払われたという。
さらに契約には、今後の移籍の際に移籍金の20パーセントを受け取れる条項を入れていた模様。だが、ベンフィカと同選手の契約延長の際に、その条項は約半分に引き下げられたようだ。
ヴェステロースのクリスティーナ・リフナー会長は大手通信社『ロイター』に対し、「彼ら(ベンフィカ)はヴィクトルと新契約の交渉をし、私たちとの合意に関しては無効になったと通達してきました。最終的には、新契約について交渉し、機密条項が含まれました。引き下げなければいけなかったことは理解しています」とコメントしている。
リンデルフは、移籍金推定3500万ポンド(約51億円)でマンチェスター・Uに加入。その内の約360万ポンド(約5億円)がヴェステロースに入るようだ。同クラブは倒産の危機に陥っていたが、リンデルフの移籍のおかげで多くの問題が解決したという。リフナー会長は「高額な移籍金のたとえ1パーセントやその半分でも、私たちにとってはたくさんのお金です」と話している。
なお、同選手は16日に行われたプレシーズンマッチのロサンゼルス・ギャラクシー戦に後半開始から出場し、実戦デビュー。5-2の勝利に貢献し、「この偉大なクラブでデビューを飾れてとても嬉しいよ」と語っていた。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト