レアル会長、噂されるケイン獲得を否定「もはや私の頭の中にはない」

　レアル・マドリードのフロンティーノ・ペレス会長が、獲得が噂されていたトッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインについて言及し、その可能性を否定している。イギリスメディア『BBC』が24日付で伝えた。

　レアル・マドリードは17日のチャンピオンズリーグ（CL）・グループステージ第3節でトッテナムと対戦した。この時にトッテナムのダニエル・リーヴィー会長にケインの移籍話について持ち掛けたかを問われたペレス会長は、「持ち掛けていない」と否定。さらに「もし私が彼に尋ねたら、2億5000万ユーロ（約334億3000万円）を要求してくるだろう」と続け、獲得には史上最高額の移籍金が必要になるとの見解を示している。

　それゆえ、ペレス会長は同選手の獲得について「もはや私の頭の中にはない」と否定的なコメントを残した。選手サイドもトッテナム退団を望んでいないことを明らかにしており、このビッグディール成立は幻に終わる可能性が高まっている。

　現在、移籍金の史上最高額は、今夏にパリ・サンジェルマンがブラジル代表FWネイマールの獲得時に記録した2億2200万ユーロ（約290億円）となっている。レアル・マドリードは過去に元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴ、元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルの4選手獲得にあたって当時の移籍金史上最高額を塗り替えてきたが、ケイン獲得で5度目の記録更新をするつもりはないようだ。